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製薬業界が期待するブロックチェーンの価値とは?
ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。
コラボゲートでは毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。2月21日に虎ノ門ヒルズで「実践から考える新しい資本主義のカタチ」というイベントを開催します!ブロックチェーンに関連した取り組みも紹介するので、是非お越しください!
今回は製薬関連のブロックチェーンに関連した取り組みをいくつか紹介します。
メルク グループはブロックチェーン技術に関連した特許をアメリカの特許庁(USPTO)で承認を受けました。この技術はAIとブロックチェン技術を製品自体の承認を行う上で活用します。
今回の特許では製品のユニークな特徴を“fingerprint”と呼ばれる形で記録し、その中には化学薬品、DNAや画像認識などのデータも含む形になります。
欧州特許庁のデータによると、医療関連の技術特許は増加傾向にあり (+6.2%上昇)、製薬関連の技術は(+8.1%上昇)という結果になっています。これは将来的に技術開発が進んでいくという一つの傾向を示している事に加えて、既に欧州圏以外からの特許出願の依頼も増えているというのが現在の状況です。欧州を拠点とする企業のみならず、マーケットとして新たな展開を捉えていくということは今後も展開の可能性があります。
SAPは “SAP Information Collaboration Hub for Life Sciences”というブロックチェーンソリューションの展開を進め、アメリカの製薬会社の偽造製薬品対策としての利用促進を促しています。
今回のソフトウェアソリューションでは製品コードから、消費期限、シリアルナンバーなどをブロックチェーン上に書き込みそれによって製造に関連したデータを登録できる仕組みを提供しています。
Tthe Pistoia Allianceのデータによると60%の製薬関連、ライフサイエンスの専門家は既にブロックチェーン技術を利用しているか、もしくは実験を行っていると答えていて、これは2017年の22%から大きく拡大しています。
40%の人たちが現時点ではこの技術を活用できていないのですが、理由としては技術の複雑さとコンセプトを理解する事に大きなコストがかかるということが上げられます。今後は教育機会などを通じて理解を深めていく仕組み作りが必要になってきます。
本日のトピックは以上で終了です!
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