【経済指標】米雇用統計（2024年10月）

失業率：4.15％（予想4.1％、前月4.05％）
非農業部門雇用者数増減：+12K（予想+113K、前月+223K）

2024年10月に発表された9月の米雇用統計は、労働市場の予想外の強さを示しました。

失業率

短期チャート（2021年以降）

失業率はヘッドラインでは4.1%で前月から変わらず、依然として低水準を維持しています。これは労働市場の底堅さを示しています。
ただし、小数点第2位まで見ると、9月の4.05％から4.15％まで上昇しており、労働市場は若干悪化しています。

参考）長期チャート　1967年以降

非農業部門雇用者数

短期チャート（2021年以降）

非農業部門雇用者数は前月比1万2000人増にとどまり、市場予想の11万3000人増を大幅に下回りました。これは経済の減速を示唆する可能性があります。
しかしながら、特殊要因の影響として、10月の雇用統計はハリケーンやボーイングでのストライキの影響を受けており、労働市場が一時的に混乱した可能性があります。

参考）長期チャート　1967年以降

平均時給(2021年以降)

時間当たり平均賃金は前月比0.37%上昇し、前年比では3.99%上昇しました。これはインフレ圧力の持続を示唆する可能性があります。

労働参加率（1967年以降）

今後の展望

10月の雇用統計は予想を下回る結果となりましたが、一時的な要因の影響も大きいと考えられます。
労働市場の基調的な強さは維持されているものの、経済の減速の兆しも見られます。
この結果がFRBの金融政策にどのような影響を与えるか、今後の動向を注視する必要があります。

#米雇用統計 #経済指標 #金融市場 #マクロ経済 #アメリカ経済 #経済分析 #データ分析 #FX #株式市場 #投資情報 #金融ニュース #労働市場 #マーケット解説