オンライン展示会やってみました。会社辞めるけど vol.1
ソーシャルなどでは発信していましたが、新型コロナの影響で、テレワークにお困りの方向けにテレワークに関するオンライン展示会を開催しました
オンラインセミナー・展示会は今多くの企業が実施していますが、僕らが企画・実施した「テレワークオンライン展示会」の特徴や主な効果はざっくり下記です。
<特徴>
● 新型コロナの影響があってからBtoBでの大型実施は初
(たぶんきっとおそらく)
● オンラインセミナーと違い複数の情報提供手段を持つオンライン展示会
● 今までのカンファレンスや展示会と違い分担する運営
<結果>
● 1ヶ月半くらいの間に3回開催できるスピード感
● 30社以上の参画企業
● 広告費かけずに3,000人以上の申込み
いろいろな効果が生まれた、知見が生まれたのはありますが、僕が一番良かったと思っているのは新型コロナが猛威を奮っている中、どこよりも早く企画して進行したところです。これから集客数をもっと増やす施策、もっとたくさんの参画企業での実施が世に出るかと思います。しかし、現在外出自粛でテレワークが必要とされる中、いち早く多くの企業でお困りの方々に向き合えた施策になりました。
また、それを実現するために今後の情報提供の新しい形を作れたかと思っています。今後オンラインの展示会・カンファレンスが広まるであろうことがあるのと、マーケ担当としてこういう時期でのマインドやアクションに思うところがあったのでnoteに残します。今回は企画進める前段階の企画に向ける考えをお話します。
※今回のオンライン展示会は20社くらいの企業と共同でやったので、あくまでも僕は運営担当の一人です。
災害時のマーケティングの無力さ
僕は新卒では広告代理店に入社しましたが、災害時のマーケティングの無力さを痛感してきました。
2011年の東北大震災のとき、僕が進めていた案件や会社が進めていた案件のほとんどはストップ、状況伺いの連絡も「営業ですか」なんてことを言われる始末。仕事もほぼやることないし節電で暗いオフィスに行って、時短で家に帰る生活になっていました。テレビCMもACばっかりになって、「世の中のマーケターみんな仕事ないのかな〜」なんて思ってました。
次の経験は2016年の熊本大震災。このとき僕は熊本の会社さんを担当していました。震災の発生した日に東京に帰ってきていて、震災を知ったのは親からの安否確認の電話。次の週に熊本行ったときは飛行機からブルーシートが一面に見えて、頭の中が絶望感でいっぱいになったのを覚えています。そのときは工場やオフィスの原状復帰を手伝っていました。
今年の新型コロナと企画の発端
新型コロナが騒がれたころ、テレワークのオンライン展示会をやることは早い段階で考えていました。以前よりオフライン施策って特定の企業主催に偏っていて、オフライン施策がそこに首根っこ掴まれているのはずっと違和感があったので。
そこで事業会社が展示会やるようなスキーム作れないかな〜ってのは思っていました。
ただ、企画が頭でぼんやり浮かびながら動けませんでした。だって僕、会社辞めるんすもん。辞めることが決まってて、引き継ぎの真っ最中。
あとはどれだけタスク減らして去っていくのかで頭がいっぱいです。考えていたオンライン展示会はある程度期間を設けるかたちで考えていたので、最終出社過ぎちゃうな〜なんて考えて実行することに関しては二の足を踏んでました。
そんなとき、一緒の部署のMさんと飲みに行ったんですが、そこで率直に「この状況なので何かやりましょう!やりたいです!」
って言ってもらって気づきました。
「おれクソだせえ!」
って。
災害時にマーケティングが無力とか思ってたけど、それはマーケティングが無力なんじゃなくて僕が無力なだけもしくは行動してないだけ。会社辞めるから企画動かさないのも超だせえなって。
仮に仕事変わって落ち着いたら企画動かすって
「僕、色々余裕できたんで助けますよ〜。あんとき忙しかったんスよ」
みたいな話で、マーケター以前に社会人として終わってんな〜って気づきました。
「誰のための自分であるか」
っていうマーケティングやる人間としての前提が抜けてました。
企画を止めるのは自分
1回目のスケジュールは上記のようなスケジュール感です。進みだしてからは本当に爆速です。
飲んだ日に企画作成、3/5にキックオフMTGをしたら2週間後に開催というスケジュールになりました。キックオフも30分ぐらいで非常にテンポよく進みました。
※このときのタスクなどは追ってまとめます。
超精神論ですが、こういうときには「なぜやるか?」という熱量が一番重要です。今どういうことにお客様が悩んでいて、自社や一緒に取り組む有志企業がどうあるべきかを考えることを考えなくてはなりません。
それがないと、「参画企業を増やすこと」「企画進行の際の認識合わせ」「進行スピード」など諸々に悪影響がでます。
また、本施策のように新しいことをやろうとしたときは、現状維持バイアスがあらゆるところにでます。今後お客様の獲得活動が大きく変わると思い、この企画を進めていましたが、社内の人は見向きもしませんでした。こういう状況に何か世の中になることを考えず、評論家的に情報だけ集める方など、色々な方がいます。基本みんなは変化を嫌います。
市場環境が変わるとき、現状いじ
ただ、覚えておかないといけないことは、新しいことをやろうとしたとき、そういう人たちが阻害になるわけではなくて、自分がやろうと思っていることを止めるのは全部自分っていうことです。
こういう状況になったとき、お客様は何に困っているか?そのために何ができるか?を常に考えて、縛り付ける過去の知見、知識、習慣はすぐに捨てられるように自分をアップデートしたいと思っています。
次回はオンライン展示会の設計についてお話います。