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意識が低いなりの「ベストを尽くす」とは?

ベストを尽くす

ベストを尽くす、
いい言葉です。
ベストを尽くすことは、良い結果に繋がることが多いですし、
たとえ結果が出なかったとしても、悔いは残りません。

結果が出なかったときに、
「あの時もっときちんとベストを尽くしていれば。。。」
と嘆き後悔するのは精神衛生上にもよくない。

しかし、
その一方で私はどうしてもかんがえてしまうことがあるのです。

はたしてベストはどこまで尽くせばいいのか?

ベストの尺度は?

ベストは言うまでもBESTであり、最上級を示す単語です。
ベター(BETTER)を尽くすとはあまりいいませんので、
ベストを尽くすということは、
これ以上の無い最大な努力を尽くすということだと思われます。

と、すると
私自身のベストは何を指標に測ればいいのでしょうか?

何日にもわたる徹夜を厭うことなく納得するまでやり尽くす。
自分の体力以上のことを死に物狂いでやり尽くす。
自分の能力以上のことを、玉砕覚悟でやり尽くす。
自分の資金では不十分なので、最大限の借入をしてでもやり尽くす。
それでも足りなければ、資産や持ち物を売ってまでやり尽くす。

まあ、たとえを出せば切りがないですが、
ベストを尽くすと言っても、さすがにここまではできませんよね。
それでも自分に果たすだけなら、本人の勝手とも言えますが、
これを社長として社員に強要した日には、
もう「ハラスメント」どころの話ではない、
犯罪行為になってしまいます。

ベストを尽くすことは当然大事なのですが、
やはりそこには限度というものを設定しないと無理なのです。
意識が低いとかそういうレベルではないですね。

意識低い系ベストの基準

あくまでも私なりのベストを尽くすは
こんなレベルで定義しています。

制限時間内(締め切り、納期)にできたものがベストの仕上がり。

制限時間を過ぎても続けるこだわりは
自己満足にはなるが
結果にはさして影響しない。

ましてや人に強要したら犯罪。

こんな感じです。
とすると、
制限時間をどう見極めるか、が大事になりそうです。
時間に余裕がなさ過ぎるのは、本人の見積もりや上司の力量にも左右されます。
取引先や客先の事情も絡みますが、
全く選択の余地なしに決められることは本来はあまりないはずです。
もしあるようなら、それはもう退職なり転職とか、受注を断ることを考える案件だと思います。

個人で見積もられる場合は、
自分の能力、スキルを客観視して、
適切か或いは背伸びして届くレベルに設定するのが妥当なのでしょう。

後は、「ここまで出来ればよい」
といういい意味での諦めも必要かと思います。
「諦め」というとネガティブに聞こえるでしょうが、
自分にも他人にも必要以上に「期待し過ぎない」ことって
大事なことだと思うのです。
むしろ過度な期待は人を壊してしまうことも多々あるわけですから。

ベストの尽くし方、尽くさせ方

そんなわけで、
私はこんな考えでマネジメントをしていました。

仕事は時間をかけてもきりがないだけ。
明日でいいことは、素直に明日やろう。

結果として、詰めの甘い結果になることは確かにある。
しかし事前に時間をかけていれば上手く行ったか、なんてことは分からない。
だったら、詰めの甘い結果を素直に受け入れて次に生かす方が賢い。

先人の教え

ふと、京都の龍安寺でみた文字を思い出しました。

吾唯足知

吾唯足知

使い方として、このテーマに本当に適しているのかは分かりませんが、
私としては、心に響く言葉として胸に刻んでいます。

必要以上に不安に駆られたり、
人に言われるがままに
無理を重ねて疲弊するのは避けたいし、求めたくない。

こういう時は先人の残した言葉を使うと説得力が増します。
だから、
無理しそうな時、
無理させられそうな時、
この言葉を思い出してみるといいかもしれません。

自分をきちんと客観視して、
自分の分をわきまえて
自分なりの自然体で
やりがいを感じるちょっとした背伸び感を時間軸で可視化して、
その範囲で集中し、真摯に取り組む。

これはこれで簡単ではないですが、
ベストを尽くせとやみくもに言うよりは
面倒くさくはないと感じられます。

(あ、もしかして意識高かったかなw)

この記事の続きを書き述べました。
こちらもお読み頂ければ嬉しいです!

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