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金曜日の随筆2024:第101回箱根駅伝 事前展望

また運命を動かしていく金曜日が巡ってきました。2024年のWK52、師走の四です。2024年最後の金曜日の随筆は、1月2日(往路)・3日(復路)に開催される、第101回東京箱根間往復大学駅伝競争の事前展望です。

國學院・駒澤・青山学院・創価を中心に混戦か

2024-2025の大学駅伝シーズン、前哨戦の出雲、全日本は、優勝・國學院大學、2位・駒澤大学、3位・青山学院大学、4位・創価大学 と上位の顔触れは同じでした。この4校を中心に、出場校の戦力は拮抗しています。

箱根山中の上り下りの特殊区間を含め、20㎞超の全10区間で争う箱根駅伝は特殊なレースです。仕切り直し後の11月、12月で、"打倒國學院"を目指して各チームの強化も進んでおり、混戦が予想されます。1区間でもブレーキがあれば、優勝争いはおろか、一気にシード権獲得すら危うくなるくらい学生ランナーのレベルは向上し、チームの実力は均衡しています。

國學院大學

ここまでブレーキのない走りで二冠を達成し、三冠を狙う國學院大學は、優勝の最有力候補です。主将であり、精神的支柱でもある大エース、平林選手の存在が大きく、駅伝で絶対に外さない安定感があり、信頼性は抜群です。加えて今季は、各学年に複数の準エース級の選手が育ち、チーム戦力の底上げが進んでいます。ポイントは、特殊区間となる5区、6区でしょうか。序盤に出遅れることなく滑り出し、5区、6区を無難に乗り切れば、初の戴冠の可能性は高まります。

駒澤大学

昨シーズン、大学最強を誇っていたチームは、前回の箱根で青山学院の爆発的な走りの前に三冠を阻まれました。主力を担った経験豊富な4年生が大挙卒業したものの、学生トップランナー、主将の篠原選手を核に、実績のある3年生の山川選手、伊東選手らが力をつけ、ルーキー桑田選手の台頭もあって、十分に優勝を狙える戦力を保っています。ここに戦線離脱中の大砲、佐藤選手が加わると、俄然注目のチームとなりそうです。

青山学院大学

連覇を目指す、青山学院大学の布陣は今年も強力です。出雲、全日本は不完全燃焼気味に終わったものの、箱根に向けた調整力には定評があります。大器、鶴川選手が今季は完全に覚醒して主力を担う他、黒田選手、太田選手、若林選手ら、箱根で実績を持つ選手達が控えます。彼らが盤石の走りをして、序盤からリードを奪った場合、独走での優勝もあり得ます。

創価大学

第98回大会では、最終区まで首位を走り、優勝目前まで迫ったチームが着実に躍進を続けており、完全に強豪校の仲間入りを果たしました。外国人留学生、ムチーニ選手と日本人エースの吉田響選手の存在は他校には脅威であり、主力をつぎ込んで往路を優勝すれば、3年前の再現は十分に可能です。かつてのオリンピックランナーで、東洋大学で実績のある川嶋伸次総監督、小林高校、中央大学という駅伝名門校で実績を積んだ、榎木和貴監督という手腕の高い指導者を擁し、不気味な存在です。

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