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【有料note】もうすぐ春の陽気の夜の妄想小説
本日は、現在取り組もうとしている架空のプロジェクトの妄想小説第二弾です。前回(2023/2/10)の続編となり、秘匿しておきたい情報を含むので、本記事も有料記事にさせて頂きます。
再びメタバース上にある扉の前で
前回訪問から二年…男は再び旧開智学校の建物に似た造りの扉の前にいた。「M」の「キー」を差し込むとエンブレムが輝き、扉は開いた。
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男は、再びあの場所へと舞い戻ることに懐かしい気持ちと同時に、複雑で行き場のない苛立ちの感情を抱えていた。次の扉に向かうまで左右に激しく揺られながら、あのマスターに伝えるべき言葉を何度も反芻していた。
『いらっしゃいませ!』
前回よりも少し大人びて、幾分声も張るようになっていた少年に導かれ、二つ目の扉へと向かって歩を進めていった。
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再びの対峙
少年は、男を案内し終わると、また部屋の片隅に向かい、何事か一心腐乱に作業に取り掛かった。何か装置のようなものを作っている。男など存在しないかのように取り組みはじめた少年の姿を見て、男は自分の息子の姿とだぶらせた。部屋には既に数名の先客がいるようだった。
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