私の好きだった曲⑯:ヤング・アット・ハート
私の好きだった曲(1980年代洋楽しばり)の第16回目は、ザ・ブルーベルズ (The Bluebells)『ヤング・アット・ハート Young at Heart』です。
忘れ難いメロディー
爽やかで牧歌的なメロディーが印象的なこの曲は、スコットランド出身のバンド、ザ・ブルーベルズの最大のヒット曲で、1984年に全英チャートの8位を記録しています。1993年には、フォルクスワーゲンのCMに使用されたことでリバリバルヒットし、全英No.1に輝いています。
もともとは、バンドの中心メンバーであったボビー・ブルーベル(Bobby Bluebell/Robert Hodgens)とバナナラマ(Bananarama)のシヴォーン・ファーイ (Siobhan Fahey)との共作で、バナナラマのデビューアルバム『キューティー・ハートDeep Sea Skiving』に収録されていたようですが、私はバナナラマバージョンの方は聴いたことがありません。
平和な気持ちにしてくれる一曲
私は、今もこの曲が大好きで、毎年4月から5月にかけて聴くと、荒んだ気持ちの時でも爽快な気分に戻してくれます。冒頭のコーラス部分から、シンプルなギターのメロディーに繋がっていく部分がとても心地良く、何とも平和な気持ちに浸らせてくれます。セピア色で、ロードムービー風のプロモーションビデオも気に入っています。
個人的には、1980年代を代表する楽曲に挙げてもいいと思うくらい気に入っている一曲です。しかし、1984年にこの曲がヒットしていた頃、熱心に聴いていたという記憶がなく、見落としていたようです。本格的にこの曲の魅力にはまったのは、社会人になった後の1990年代のことで、きっかけは『We Are The 80's』というコンピレーションCDに収録されていたことでした。
刺激的な東京生活を楽しみつつ、田舎での落ち着いた暮らしへも郷愁を募らせていた当時の心境も影響したのかもしれません。あれから30年が経過した今、素朴で、余計な装飾を削ぎ落したこういう曲の価値が増していると感じています。