《祝》デフ・レパードのロックの殿堂入り
私の大好きなロックバンド、デフ・レパードが、ロックの殿堂入りします。それを祝って、彼らの音楽との出会い、思い入れなどを綴ります。
2019年のロックの殿堂入りより
2019年のロック殿堂入りアーティストが昨年12月に発表されました。7組の殿堂入りアーティストは、いずれも納得の顔触れです。
・デフ・レパード
・スティーヴィー・ニックス
・ザ・キュアー
・ジャネット・ジャクソン
・レディオ・ヘッド
・ロキシー・ミュージック
・ゾンビーズ
私が中学・高校時代にオンタイムで聴いていたアーティストがどんどん殿堂入りする時代になりました。「思えば遠く来たもんだ」です。
今年の受賞者もそれぞれに愛着あるアーティストばかりです。スティービィー・ニックスはフリートウッドマックのメンバーとして殿堂入り(1998年)していて、今回はソロ・アーティストとしての殿堂入りです。これも快挙でしょう。トッド・ラングレンが落選したことは、個人的に納得行きませんが、来年に期待します。
この顔触れの中では、特に感慨深いのはデフ・レパードです。今でも聴き続けている私の永遠のアイドルなので感無量です。
デフ・レパードの略歴
デフ・レパードは、1977年英国・シェフィールドで結成され、1980年に『オン・スルー・ザ・ナイト On Through the Night』でレコードデビューしています。1980年代初頭に英国で起こった「NWOBHM (New Wave Of British Heavy Metal」ムーブメントから台頭した代表的グループの一つであり、続くセカンド・アルバム『ハイ&ドライ High 'n' Dry』(1981年)が英国、米国でヒットし、人気グループとなります。
脱退(解雇?)したピート・ウィルスに代わるギタリストに、元ガールのフィル・コリンを迎えて制作した1983年発売の3rdアルバム『炎のターゲット Pyromania』が大ヒットを記録します。
シングルカットされた「フォトグラフ」「ロック・オブ・エイジ」「フーリン」は、全米シングルチャートでもヒットし、最終的には米国のダイヤモンド・ディスク(1000万枚超)に認定されています。
更に四年の時を経て1987年に発売された4作目の『ヒステリア Hysteria』の世界的大成功により、バンドの名声は不滅のものとなります。母国イギリスをはじめ多くの国々でチャート1位を獲得。アルバムからは、実に7曲がシングルカットされ、「ラヴ・バイツ」が全米チャート1位を記録しました。長期間に亘って売れ続けたモンスターアルバムでもあります。
同時期に活躍したボン・ジョビが、2018年にロックの殿堂入りしていますが、個人的には「デフ・レパードの方が先でしょう!」と思っていました。
ボン・ジョビも、数多くのヒット曲を残している成功したロックバンドであることに異論はありません。ただ、バンドサウンドの完成度や楽曲のクオリティならば、私はデフ・レパードに軍配を上げます。
幾つもの悲劇を乗り越えて
バンドの歴史の中には、ドラマーのリック・アレンの自動車事故による左腕切断、ギタリストのスティーブ・クラークの死、その後任ギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルの癌発症など、存続が危ぶまれる出来事が何度もバンドを襲っています。
数々の悲劇、試練を乗り越えて、今も現役で精力的に活動を続けてくれているのは、一ファンとして本当に嬉しい限りです。昨年の「ヒステリアツアー」の来日コンサートも早々に予約し、単身日本武道館へ乗り込みました。年甲斐もなく声を張り上げ、貴重な時間を過ごすことができました。
噂では、3月29日に行われるロックの殿堂受賞セレモニーでのプレゼンターは、親交のあるクイーンのブライアン・メイが務めるのではないかと言われています。もし実現するのであれば、大変素晴らしい話です。彼らがセレモニーでどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。