【追悼】アントニオ猪木氏
巨星墜つ....
"燃える闘魂" アントニオ猪木(猪木寛至 1943/2/20-2022/10/1)氏が、亡くなられました。享年79歳。慎んでご冥福をお祈りします。
燃える闘魂は不滅
アントニオ猪木氏が逝去...
かなり前から、変わり果てた様子をメディアで目にしていたので、この日が来る覚悟はしていました。逝去の一報に接しても、あぁ、遂に来るべき日が来てしまったんだなあ…… と思いました。青天の霹靂と形容する程の驚きはなかったものの、やっぱり、猪木氏が天に召されてしまったと思うと寂しさが込み上げてきます。
プロレス界のレジェンドに対して、熱心なプロレスファンではない私が言及できることは何もありません。そんな私ですら喪失感があるのですから、彼を熱烈に支持し、彼の闘う姿に元気付けられてきた多くの人々の落胆の溜息が、至る所から聞こえてきそうです。
"燃える闘魂、アントニオ猪木"の伝説は、これから先も永遠に語り継がれていくことでしょう。彼の闘う姿勢に魅せられた多くの人々の心の中で燃え続けるのだろう、と思います。
猪木氏が遺したもの
私の猪木氏に対するイメージは、日本を代表するプロレスラーというものです。国会議員、実業家(新日本プロレス社長)、タレントなど、幅広く多くの分野で活躍された人ですが、金曜日の夜8時、新日本プロレスのテレビ中継で、首に赤いタオルを巻き、派手にガウンを放り投げていた雄姿ばかりが思い返されます。
猪木氏が日本に、日本の人々に遺したもの…… それは、形にはなっていなくても、言語化して全てを語り尽くせなくても、猪木氏のファイトに触れていた多くの人がそれぞれに感じていると思います。
先輩であり、ライバルとして鎬を削ったジャイアント馬場(馬場正平 1938/1/23-1999/1/31)氏とともに、猪木氏が、プロレスを広く社会に認知させ、商業的にも確立する事業に仕立て上げた立役者であることは間違いありません。自分に憧れ、自分を慕う多くの優れた後輩レスラーを受け容れ、育成した功績は計り知れません。
さらに猪木氏に脱帽するのは、病魔に冒された晩年の姿、ある意味見せたくはない無様な姿を、最後まで晒し続けた勇気と真摯さです。本人は「強さ」こそ、アントニオ猪木が背負うべき責任感だと思っていたようですが、「弱さ」でさえ、人間的魅力に変えてしまう稀有な人だったように思います。
2022年は大きな変節の年に
今年は、36年に一度やってくる「五黄の寅」なので、年初から大きな変節の年になりそうな予感はありました。2022年最後の四半期にも、まだまだ想像もつかないような波乱が待っていそうです。
猪木氏がこの世を去ってしまったことで、格闘技界も、人のあるべき姿の価値観も完全に世代交代になるのでしょう。改めて合掌です。
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