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財務省批判の動きについて

本日は、Web Meetingがあったので、確定申告作業をお休みしました。永遠に続くかのように思われた作業も、ゴールに辿り着ける道筋はぼんやりと見えてきているので、明日からの金土日でペースを上げて、一気呵成にゴールまで持ち込む算段です。本日は、一部で騒がしくなっている財務省批判の動きについて、軽く自分の思うところを記しておこうと思います。タッチーな話でもあるので、言い回しには注意します。

財務省の復権の空気は感じる

今も昔も、金庫番が絶大な権力を握っていることは変わりません。かつての大蔵省、現在の財務省が「官僚の中の官僚」として、日本という国の運営に影響力を及ぼしている.... いや、彼らこそが日本の中枢でアイデアや陳情を取り纏めつつ、微妙な舵取りをしているのは事実でしょう。

長期に渡った安倍晋三政権時代、財務省はやや冷遇されているように映っていましたが、岸田政権以降は、財務省の存在や影響力が俄かに大きくなってきているように感じます。じわじわと浸透する物価高によって生活が苦しい一般国民には冷淡な一方、増税策を露骨に推し進めようとする姿勢に批判が高まってきているようです。

財務省に批判的だった故森永卓郎氏

経済評論家や実業家の中で、表立って財務省に批判的な人はそれほどいません。堀江貴文氏も最近のYouTubeでは、一部で盛り上がっている財務省解体論には否定的で、どちらかと言えば財務省寄りの発言をされています。

財務省に批判的な代表格は、私の思い当たる中では、先日亡くなった経済評論家の森永卓郎氏でしょうか。『ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト』(フォレストの2023)という著作を出されていて、財務省官僚を支配している価値観が、日本衰退の原因であるという趣旨の発言もされています。

確かに、国民(もちろん私も)の多くが財務省が正しいと信じて疑わない価値観の教宣活動、そしてそれを鵜呑みにして報道するマスコミに洗脳されてきたきらいは否めません。あまりにも財政運営には、財務省に都合のよいイデオロギーが介入していることに対して無防備だったという気はします。

消費税のからくり

消費税の制度設計に対して批判的な解説をしている評論家に三橋貴明氏がいます。最近見たYouTube動画で、消費税の正体は、取引税であって、欧米諸国で広く導入されている付加価値税とは別物である、という説明をされていました。私も完全に誤解していたので、驚いた記憶があります。

昨今の財務省批判には、ここ数年で国庫が潤っているにもかかわらず、国民への還元が乏しいことへの怨みもあるのかもしれません。国債発行残高が巨額であること、予算支出の財源を国債に頼っているという事実はあるものの、何か隠されている、誤魔化されついる、という疑念が渦巻いている気がします。

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