旅の記録2024:雪道ドライブ
昨日からの継続で、『旅の記録2024:雪道ドライブ』です。
上越~糸魚川(駅の道・能生)
上越市のホテルで目覚める朝です。9時過ぎにチェックアウトして、クルマに乗り込みます。今日は、昨日以上に雲行きが怪しく、確実に雪が降りそうな気配でした。朝ご飯のためにスターバックスのドライブスルーに立ち寄って、コーヒーとマフィンを買っている間に雨が激しくなってきました。この時点ではまだ雨でしたが、急激に温度が下がってきています。
天候が良くないことは昨夜の時点でわかっていたので、市内観光はせず、のんびり一般道を使って、昨日とは違うルートで松本に帰ることに決めました。上越市の高田と並ぶもう一つの中心地域、直江津エリアを通って、国道8号線に出て、日本海沿いを西へ向かうルートです。途中、何箇所か道沿いの漁港を通り過ぎましたが、天候が悪い日の日本海の波は荒々しく、飛沫を上げて岸壁に打ち寄せていて、寒々しいです。
クルマを走らせている間に、昔の記憶が辿っていました。それは、まだ北陸新幹線が開通する前の長野新幹線と呼ばれていた頃です。私は、夕方に軽井沢での仕事を終えた後、翌日の北陸地区のお客さんまわりに向かうべく、長野新幹線で長野まで行き、そこから在来線で直江津へ出て、金沢行きの特急しらさぎに乗り換えるルートでの移動を計画しました。2012年の春だったと思います。ところが、その夜は風速20mを超えるような強風で、のろのろと徐行運転で進んでいたものの、とうとう糸魚川駅で緊急停止となってしまいました。他の代替手段もなく、明け方の運転再開まで電車内で過ごす羽目になりました。あの時電車の窓から眺めていた日本海も、暗闇の中に白い飛沫が立っていました。
ひたすら8号線を西に進んで糸魚川市に入り、海水浴場としても有名な能生地区にある、道の駅・能生で休憩しました。カニや海産物が名産で、マリンパークも併設している立派な施設でしたが、まだ朝の10時台でそこまでお腹も減っていなかったので、海鮮丼は次の機会に譲ることにしました。
糸魚川~小谷~白馬
しばらくして国道8号線に別れを告げ、糸魚川インターチェンジ近くのスタンドでガソリン補給し、国道148号線で一路松本を目指します。糸魚川~松本のルートは、何度か走ったことがあり、天気が良ければ、雄大な景色や牧歌的な風景を左右に眺めながらの渓谷ドライブになるのですが、今日は勝手が違います。山岳エリアに入った頃から急激に気温が冷え込み、新潟県から長野県に入った小谷エリアまでくると、雨から雪へと変化していました。路面には積雪や凍結もあり、そこからの走行には往生しました。
白馬から大町へは峠越えとなりますが、除雪車の出動すれ前だったので、結構な積雪もあってスピードが出せず、ハンドル操作にはかなり神経を使いました。新品のスタッドレスを履いていても、時折グリップ不足でタイヤが滑る感覚があり、その度にヒヤッとしました。途中何度か、やっぱり長野回りの高速道路を行けばよかったかな…… と不安になりました。
大町あたりまでは積雪がありましたが、そこから先は、嘘のように雪もなく、安曇野近くまで帰って来ると、普通に晴れ間も見えてきました。路面はうっすらと濡れていたので、雨は降ったのでしょうが、フロントグリルに雪を搭載した私のクルマは、周囲からはちょっと浮いていました。
夕食難民に
16時過ぎには部屋に戻って来ましたが、食事を自炊する気力がなく、近所で外食しようと思い、着替えて外に出ました。昨日の上越に比べると、松本の方がまだ暖かいです。
ところが、第一候補に考えていた近所の中華料理店は貸し切り営業になっていました。仕方ないので向かった第二候補のお好み焼き店にも満員の紙が貼られています。仕方なくマクドナルドでグラコロをモバイルオーダーしてテーブルに座ったものの、待てど暮らせど運ばれて来ません。店員さんに確認すると何らかの通信エラーで、オーダーが通っていなかったことが判明したので、諦めて店を出ました。(後で確認すると支払い済だったPayPay料金は返金されていた)
そこから松本市街地まで足を延ばしたものの、日曜日の夜だけにお休みだったり、予約貸し切り営業の店ばかりで、1時間近く周囲を彷徨いました。諦めかけていた時、以前から気になっていたとんかつ屋さんが開いているのを発見して飛び込み、何とか食事にありつけました(期待以上に美味でした!)。そういえば、昼間の運転中に聴いていたFMラジオ、秋元康の『いいこと、聴いた』でとんかつの名店特集をやっていました。
色々空振りも多かった一日でしたが、何とか無事に帰ってこれましたので、部屋でゆっくりして、明日の備えることにします。