飛行機で過ごす時間を楽しむ
仕事柄、年間5〜10回くらい海外出張に行く機会があります。最近は、旅の目的地で過ごす時間よりも、移動する飛行機の中で過ごす時間の方が楽しいと感じています。
日本での業務を慌ただしく終え、出発までの時間をラウンジで心を整えてから気分を高揚させて乗り込む行きのフライト……
現地での仕事を終え、ほっとする気分で乗り込む帰りのフライト……
シートに座った時の解放感・安堵感には何とも言えないものがあります。
最近の出張は前後の予定を縫って計画するせいか、現地泊は1泊だけで、行き帰りは機中泊というケースも多いので、フライト選択はかなり重要です。物理的移動には、肉体的・精神的な負荷がかかるので、できるだけ機内で快適に過ごせるよう配慮する必要があります。
2〜3時間程度の近距離移動ならば大した問題はありませんが、それ以上の時間を機内で過ごす場合は、自腹で追加費用を負担することになっても、ビジネスクラスを選択する機会が増えました。
会社の出張規定では、ビジネスクラスを使えない場合が殆どなので、自分のマイレージを足してシートをアップグレードしています。コストはかかっても機内で快適に過ごせる方が総合的に考えてお得という判断です。
行きについては、目的地に着いてからの肉体的な疲労感が全然違います。それくらいエコノミークラスとビジネスクラスのシートやサービスには雲泥の差があります。一度ビジネスクラスの利便性を知ってしまうと、エコノミークラスの長距離フライトは苦痛で仕方がありません。
会社の看板を背負い、会社の費用で海外出張に行く以上、緊張感と責任感を持って任務を果たす必要があるのは大前提です。滞在先では、言動と行動に細心の注意を払うのが当たり前ですので、滞在中は気持ちを張っていなければいけませんので、かなり疲れます。慣れない異国で過ごすのは、肉体的にも精神的にもなかなかしんどいものです。だからこそ、旅行中は、リラックスできて、ゆっくり休養できる環境を、意識的に整えることが重要です。
頻繁に海外出張をしていると、面と向かっては言われないものの、周囲からの「あの人、また海外行ってるよ。いい思いばかりしやがって……」という冷ややかな視線を感じる事があります。
私の「海外かぶれ」っぷりは社内でも広く知られていますし、現在担当している業務内容が少々特殊で、実態や成果がわかりにくいこともあり、この人は趣味や遊びで海外に行ってるのではないか、と思われているようです。海外を飛び回る生活を続けるには、雑音を気にしない図太さと結果を出すという覚悟も問われていると思っています。
優秀なビジネスパーソンには、フライト中をバリバリの仕事タイムに充てている人も多いと聞きますが、私は機中では一切仕事をしません。全ての仕事関係の書類や雑音をシャットアウトし、自分のやりたい事をやる時間、自分の肉体を休める時間、として使っています。
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