秋の夜長に音楽②_2024/11/21
特に予定の無い木曜日の夜は、YouTubeやテレビやスマホいじりを遠ざけ、好きな音楽をじっくり聴き込んでリフレッシュをはかる大切な時間です。今夜もコーヒーを飲みながら、手当たり次第に懐かしい曲を聴きまくっていたら、いい感じで夜も更けて来ました。本日は、『秋の夜長に音楽②』をテーマにフリーに展開していきます。
アメリカを聴く
今日は、いつも愛聴している80年代ミュージックよりも、70年代ミュージックの気分でした。
先日映画館で観た『ラストマイル』の冒頭に使われていた『ベンチュラ・ハイウェイ Ventura Highway』(1972)が無性に聴きたくなり、Spotifyで探して何度もリピートしました。最初のギターがカッコいい『ベンチュラ・ハイウェイ』は、昔から大好きな曲の一つだったものの、歌っているアメリカ(America)についての知識は殆どありませんでした。アメリカというグループ名であるものの、英国・ロンドン発(メンバーの三人は、アメリカ人)のグループであることも知りませんでした。
この曲、歌詞はストーリー仕立てで、韻を踏んでおり、ミステリアスな雰囲気もあって、とても美しいです。ただ、
という歌詞は唐突で、Alligator(ワニ)lizarads(トカゲ)???ちょっと意味不明です。作者のデューイ・バネル(Dewey Bunnell 1952/1/19-)が、幼少期に家族でカリフォルニア州をドライブ旅行中の記憶がもとになっているそうです。父がタイヤ交換中、見上げた空に浮かんでいた雲のカタチがワニトカゲに見えたとか……(Wikipediaより)
また、二番の歌詞に、
とあります。プリンス(Prince Rogers Nelson 1958/6/7-2016/4/21)の大ヒットアルバム『パープル・レイン Purple Rain』(1984)は、ここから取られたとされています。
駆け足の人生……
次いでイーグルス(Eagles)の名盤『ホテル・カリフォルニア Hotel California』(1976)に収められている『駆け足の人生 Life in the Fast Lane』もじっくり聴き込みました。
Life in the fast lane とは、「高速道路の追い越しレーンを爆走するように生き急ぐ人生」を意味することばのようです。冒頭のギターリフやコード進行が印象的な楽曲ですが、歌詞もなかなか意味深で、聴きごたえがあります。現在の私は、安全重視の、より保守的な生き方へとシフトしていますが、若い頃から高速道路の追い越しレーンを爆走するような激しい生き方には懐疑的でした。若死には避けたかったし、ある程度まで年齢を重ねて経験を積み、人生を味わいたいと思ってきました。楽曲の中では、最終的に転落が予知されており、何となく、物悲しさが残ります。
この曲をはじめ、名曲揃いの『ホテル・カリフォルニア』は本当に名盤だなあ…… と改めて実感しました。気持ちよく夜も更けていきます。