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何かが間違っていたと思う瞬間
本日は時事ネタも絡めて『何かが間違っていたと思う瞬間』を考えてみたいと思います。
何かが間違っていた…
後になってから、「何かが間違っていた…」と感じるのは、たとえば、
● 教えられたノウハウ通りに実践したのに、思ったような結果が得られなかった…
● 最初は良好な関係だったのに、すれ違いが始まって取り返しのつかない状態になって音信不通になった友人がいる…
● 当初は高尚な意志を持ってはじめた活動が、いつしかブレはじめて、反社会的、反人道的な行為に手を染めてしまった…
といった場合でしょう。
今現在、こんな筈ではなかったのに…、と気持ちがプラスよりもマイナスの感情に傾いている場合でしょう。何かが間違っていても、本人が気付いていなかったり、後悔していなければ、「間違っている」と感じませんし、客観的にみると当然の結果なのに、自分の思い描いた理想からはかけ離れた結果になっているので「間違っている」と捉えてしまうものです。
思っていたのとは違う… なら
私は、自分が過去に行った様々な決断が概ね妥当な結果の範囲内に収まっていると思っています。
良くも悪くも「思っていたのとは違う」という経験なら沢山あります。手に入れた現実が思い描いていた理想とは違っていた…という代表的な例は、恋愛とか結婚です。恋愛や結婚が、全て思い描いた通りだったという方がいれば、是非お話を聞いてみたいです。
最近の事件から
最近起こった京都での事件を考えてみます。
親しくなった若い女性を自分の知り合いのぼったくりバーに誘い込み、高額の代金を支払えなくなった女性たちを性風俗店に紹介して稼がせていた事件です。計画的なグループ犯罪であり、主犯格の男が逮捕されました。被害に遭った女性が262人もいて、驚きました。
主犯格の人間達は、皆、自己プロデュース力が高く、人を誘い込むプレゼンテーション能力の訓練を受けた人達だったようです。騙し役を担った男たち(ルックスのいい大学生たち)は、狙った異性を落とす恋愛テクニックの指導を受けて、身に付けたようです。
自分が好意を持った異性と親しくなる為にそういったテクニックを使うことは、咎められることではありません。そのテクニックを是非とも学びたいという人がいても不思議ではありません。人たらしのスキルというのは、真っ当なビジネスの世界でも必要とされるものです。しかし、程度問題で、そのテクニックを罪無き人を陥れて、自分の利得を図る為に悪用するのは卑怯で正当化されない行為とみなされます。
今回報道されているような卑劣な行為に手を染めてしまった人々は、どこかでエスカレートして、道を踏み外してしまったのでしょう。自制が働かず、「何かが間違っていた」というレベルまで突き進んでしまった要因は何だったんでしょうか…
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