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金曜日の随筆:Let me be the one to love you more

また、運命を動かしていく金曜日が巡ってきました。2023年のWK37、葉月の肆です。今日は猛烈に暑い一日でした。予定を済ませて、遅い夕食&ビールをまったりと味わいながら、セリーヌ・ディオン(Céline Dion 1968/3/30-)の名曲、葉加瀬太郎のヴァイオリンでお馴染みの『トゥー・ラブ・ユー・モア To Love You More』(1993)の歌詞の一節、"Let me be the one to love you more"の論考(という程の高尚なものではないですが)をしてみます。

今週の格言・名言《2023/8/21-27》

Life is about what you choose to do after you read a book.
人生は、本を読んでどう動くのかで決まる

Every problem has a gift for you in its hands.
すべての困難は、あなたへの贈り物を両手に抱えている。

Richard Bach, flightist, writer/USA
リチャード・バック 飛行家、作家/アメリカ

私には、絶対に思い浮かばないフレーズ

セリーヌ・ディオンのこの曲を初めて聴いた時、

Let me be the one to love you more.
あなたをもっと愛する人にさせてください

歌詞より

という絶妙の歌詞に感嘆しました。私の語学力やセンスでは、絶対に思い浮かばないフレーズだと思いました。日本語の意味だけから解きほぐせば、別のもっと情熱的でストレートな言い回しがあるように思うものの、この角度からの表現は圧巻だ!と思いました。

セリーヌ・ディオンは、カナダのケベック州シャルルマーニュ生まれで、フランス語を母国語として育っているせいか、第二外国語となる英語の歌詞には、かなり丁寧な表現を使う印象があります。本作の作詞・作曲は、同じカナダ出身の巨匠、デイヴィッド・フォスター(David Foster、1949/11/1- )が手掛けている(及びジュニア・マイルス)のも影響しているかもしれませんが、この楽曲からは、アメリカ発ではない独特の香りがしてきます。

絶妙だと思うのは

「絶妙」ということばを使ったのは、このことばが情熱的に響くものの、なぜか露骨過ぎない佇まいを醸したように感じるからです。嫌味のない、カッコいい表現です。

これが日本語だともっと背後に後退するイメージのボヤかした表現か、ストレートで浪花節的な表現(どっちも嫌いではありませんが)しかなく、「愛」という直接的な表現を使って、これくらいの上品なトーンに仕上げるのは難しいのではないか、と感じます。

同じようなニュアンスを感じる、Be my guest! という言い回しも好きです。何ともカッコいいです。私が気に入ったバーに通い続けるのは、腕も人格も認めたバーテンダーに、私が「この人は、いい客であり、好きな人だ」「私の最高の一杯を振る舞いたい」と思ってもらいたいからなのだという気がしました。絶妙の人間関係の駆け引きにも使いたい表現です。

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