カンフル剤を注入する...『オールドルーキー』
本日は、『カンフル剤を注入する』という実体験です。もちろん体内に本当に注射する訳ではなく、ある曲を聴いて浸る行為の比喩です。
朝から、カツを入れる
月曜日、一週間が始まります。目覚めのアラームは、5:55にセットしてあります。そこから30分くらい起きずに、布団の上で色々と思いを巡らすのが毎朝のルーチンです。
今週の土曜日にはイベントが控えているし、肉体的にも、精神的にも踏ん張りが必要なことがわかっています。景気付けのカンフル剤に、竹原ピストル『オールドルーキー』(2009)を聴いて、気持ちを奮い立たせました。
最近ラジオで流れているのを聴いて知ることになった曲ですが、サビの部分の歌詞が、気持ちが弛んでダラけがちな自分の魂に、強烈なカツを入れてくれます。
何を感じ取るか
役者としても唯一無二の存在感で活躍する竹原ピストル(1976/12/27-)さんの作品には、魅力的なものが沢山あります。魂を叩きつけるような歌詞と振り絞るような歌声は、心を揺さぶります。その唸りを上げる豪速球のような楽曲は、変化球を駆使してこれまでの人生を何とか誤魔化しながら凌いできた私のような人間には辛い時があります。自己肯定感が低い時に聴くと、自分の歪んだ姿勢を詰問され、拷問を受けているような感覚に襲われます。自分にある程度元気がある時でないと、しっかりとメッセージが受け止められません。
早朝からこの曲を聴いて、「安易に諦めてはいけないと踏ん張り続けるのではなく、諦めても、次の為に立ち上がることが大切なのだ」と解釈して自分を鼓舞してみました。絶望の淵に沈んでもいいが、いつまでもそこに佇んでいる訳にはいかないのだ、という気持ちにさせてもらいました。
来たるべき未来への備え
実際の所、現在の私は絶望の淵に沈んでいる訳ではありません。むしろ逆で、極めて順調に日々が回り、平穏な時が流れている印象さえあります。視界は良好だし、人間関係のトラブルもないし、目先の大きな心配事はありません。
ただ、大きな不満はないものの、この落ち着いた恵まれた状況に微かな退屈の兆しも感じていて、ここ数年もがいて貯めた貯金を食い潰しながら日々を送っている感覚もありました。そろそろ新しい挑戦に飢え始めているかもしれない...... と漠然と焦りがあったのだと思います。
走り始めるのを止めないこと、という捉え方にヒントが貰えました。カンフル注射は成功でした。