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人生の夕暮れ

本日はポエム風なタイトルです。

人生を一日に換算してみる

人生を一日で考えてみます。0時に生まれて、24時間後に死ぬと仮定して、目盛りを振ることにしましょう。私は自分の人生を「72年」で計画しているので、1時間=3年、1年=20分のペースで直線的に進んでいく、と想定してみます。

実際の人間の生活では、1日6~8時間、全体の1/3~1/4くらいは眠っている時間が必要ですが、この想定ではそこは無視します。

今は、人生の夕暮れを生きている

そうなると、36歳が丁度正午となり、それまでが私の人生の前半戦(午前)、そこからが人生の後半戦(午後)という区分になります。現在53歳の私は、夕方の5時45分あたりにいることになります。季節によって日没時間に差はあるものの、夕暮れに染まりはじめた西の空を眺めながら、そろそろ夜の到来を意識しはじめる時間を迎えていることになります。

私は、作家の五木寛之氏の著作の影響で、人生を四分割 ーー①青春(学生期)・②朱夏(家住期)・③白秋(林住期)・④玄冬(遊行期)ーー して捉える考え方が気に入っています。

五木氏が「人生の最盛期」と呼ぶ白秋(林住)期の過ごし方を豊かにさせたいという思いから、惰性的に会社員生活を送って、人生を終えるという選択肢を捨て、新たに二毛作目を目指すことに決めました。あの時の気持ちのままで、会社員の仕事を生涯やっていけるとは思えなかったからです。

夕暮れ時は、色々な感情が押し寄せてくる時間帯です。これから先の人生には、色々な選択肢があり、様々な考えが過ります。これから迎える夜が、華やかな光に包まれるのか、はたまた暗い闇に落ちていくのか…… それは私の意志と腕と運によって決まります。

分断せず、偏見を持たず、

先日、 ブックカフェの荒木博行氏、TAKRAM RADIOの渡邉康太郎氏、COTEN RADIOの深井龍之介氏という人気の音声メディアを運営する三人が縦横無尽にトークする番組『超相対性理論』を聴いていて、

人を理解することを諦める態度は、分断を生む……
人を理解したと合点する態度は、偏見を生む……

という話をしていて、興味を惹かれました。

これまでの人生で、色々な人間に出会う機会に恵まれましたが、相手を理解しようと懸命に努力することが、かえって相手を自分の価値観で判断する(偏見)ことに繋がってしまっていたのではないかと思いました。

私が勝手に抱いてしまった偏見が、すれ違いやズレだと感じさせ、そこから生じる悪感情に疲れていきました。ここ数年は、出会う相手を理解しようという本気の努力を諦めていることが多かったように思います。自ら心を閉ざして「分断」を選択していたような気がするのです。

結果として自分の身に危害が及ぶような大きなトラブルは起きなかった代わりに、出会う人たちとの深い交流も減り、益々孤独感を深める方向に向かってしまっていた気がします。

間もなく夕陽が沈み、私にも人生の黄昏時間が訪れます。素敵な夜を愉しむるように態度を改め、人をフラットに理解しようという意欲を取り戻してみよう、と思い直しました。

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Markover 50〜人生後半戦を愉しむ
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