言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せを掴む方法 ⑨ 災厄防除・邪気祓いに「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」
「言霊」による、開運法をご紹介しています。
唱えるだけで、言葉にするだけで、道を拓き、自分らしい生き方を選択できる。
そんな神聖な神咒(かじり)、祝詞です。
比較的、短く、覚えやすく、日常ですぐに奉唱出来る、神咒や祝詞を集めています。
神道に古来より伝わる言霊のパワーを是非、体験して下さい。
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
天之御中主神とは
今回は、『言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せを掴む方法』の第一回でご紹介した「アマテラスオホミカミ」と奉唱する「十言神咒(とことのかじり)」と同様に、神様のお名前をそのまま言葉にして発する神咒(かじり)です。
その神様とは、「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」。
『古事記(上巻ニ)』の冒頭に、このようにあります。
「天地開闢」といわれる天地創造のその瞬間、高天原に最初に現れた神が「天之御中主神」です。
次いで現れた高御産巣日神、神産巣日神と合わせて「造化三神(ぞうかさんしん)」、また続いて現れた宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)、天之常立神(アメノトコタチノカミ)と合わせて「別天津神(ことあまつかみ)」と呼ばれています。
さらにその後、伊邪那岐命(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)を含む「神世七世(かみよななよ)」といわれる神々が現れるに至ります。
天之御中主神は、まさに全ての神々の始源神であり、宇宙の中心の神であるのです。
ただし、『古事記』には明確に "最初に現れた神" としての記述が見られますが、『日本書紀』の本文には一切の記述がないなど、謎の多い神でもあります。
天の中央に坐す神としての性質から、北極星(北斗七星)を神格化した「妙見菩薩」と習合され、近代になって一般的な信仰も集めるようになります。
また、江戸時代後期の国学者・神道家、平田篤胤(ひらたあつたね)の門下であった国学者たちは、「天之御中主神」と「ゴッド(キリスト教の教えでいうところの天地創造の神)」は同体異名(名前が異なるだけで、同じものを指している)であると主張しました。
天之御中主神の神咒
御神名や、御神名をしたためた文字は御神徳が宿る依代となります。
「アマテラスオホミカミ」と奉唱する「十言神咒」がそうであったように、「天之御中主神」の御神名もまた、奉唱するごとに無限の御神徳が得られるといわれています。
私自身の経験では、危険や禍を回避したり、旅の安全や、蓄積した穢れや邪気の類を祓うのには最適な神咒であると実感しています。
仕事や、旅行に出掛ける前などに奉唱するのは勿論、疲れやすかったり、体調を崩しやすくなっているときに奉唱すると効果的です。
また、奉唱を重ねるごとに、神様との距離が近付き、自身の霊性、精神性の向上にもつながるでしょう。
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