【続】言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法 ④ 不慮の事故や災難を除ける霊妙な神字「サムハラ」
日本人は古から言葉には霊力が宿り、「良い言葉は吉事を招き、悪い言葉は凶事を招く」と信じて来ました。
言葉の「言」とは「事」であり、言葉として発すれば全てそれが現実に起こると考えたのです。
こうした言葉による働きを「言霊(ことだま)」と呼んでいました。
神威を発動させ、罪や穢れを祓う神秘的な呪言「神咒(かじり)」の数々をご紹介して来た、『言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法』。
ご好評につき、『【続】言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法』として、これまで掲載しきれなかった神咒を、ご紹介してまいります。
サムハラの奇跡
今回ご紹介するのは、「言霊」ではなく「文字」です。
大阪市西区立売堀に鎮座する「サムハラ神社」。
御神環(ごしんかん)といわれる入手困難な指輪型のお守りが、インターネットで高額転売されるという事態を受け、授与が中止されるに至ったことでも話題となりました。
日本における万年筆業界の先駆者といわれ「田中大元堂」の経営者である、田中富三郎が創建した「サムハラ神社」。
「サムハラ」とは不思議な名前ですが、古くは古代中国の生命の守護神とされ、孔子の弟子、曾子(そうし)が信仰していた神でもあるといわれています。
サムハラ神社においては、造化三神(天地開闢のあと、高天原に最初に現れた万物生成化育の根源神のこと)天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミムスビノカミ)の三柱の神を総称しています。
サムハラは上のように書きますが、神字であり、漢字としては存在していません。
霊妙な、非常に強い御神徳があるとされ、この「サムハラ」という文字を白い紙に書いて、お守り袋などに大切に入れて所持すると、あらゆる災難から逃れられるといわれています。
例を挙げると、豊臣秀吉は文禄の役の朝鮮出兵の際に、加藤清正は文禄・慶長の役の際に、この「サムハラ」の文字を刀に彫り付けて、信仰の念をたやさなかったために急死に一生を得たといわれます。
また、日清・日露戦争や大東亜戦争時には、サムハラの護符を持っていれば銃弾に当たることがないとされ、多くの軍人たちがこの呪いを行いました。
現代に至っても、数々の著名人がサムハラの護符によって、事故や災難から逃れたという話が伝わっています。
サムハラ神社の創建者である田中富三郎もまた、日清・日露戦争に出兵したときに、数々の激戦地に送り込まれたものの、サムハラの護符を所持していたおかげで、全くの無傷で帰還しています。
映画やドラマでも有名な、中国北東部の遼東半島南端に位置するロシア海軍の基地があり、激しい戦闘が繰り広げられた "203高地" では、爆風で吹き飛ばされ、多数の死傷者が出る中、ただ1人無傷だったという逸話が残っています。
こうしたサムハラの御神徳を自らが経験したことから、これを広く世の人々に分つために私財を投じてサムハラ神社を創建しました。
戦中戦後は、サムハラのお守りを自費で作成し、無償で人々に配布していました。
ご利益があるのは、御神環(サムハラ神社で授与される指輪型のお守り)そのものではなく、神字である「サムハラ」です。
SNSや、インターネットからの情報を鵜呑みにせず、その情報の源流を辿ってみれば、その御神徳の所在に気付けるのではないでしょうか。
是非、ご自身でこの「サムハラ」の文字を書いて、災難除けとしてみてはいかがでしょうか。
不慮の事故、災難を除ける文字
神咒・祝詞集
【地震の被害を避ける】
【人の善悪を知る秘言】
【大国主神の御神徳を仰ぐ幽冥神語】
【開運・邪気払いの10の神咒】
参考文献
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