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小学校で”コーチング”の授業って?

3度の飯より授業見学が好きな私。とある教員セミナーで知り合った加藤先生がコーチングの授業をするというので見学に行ってきました。

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「今日は、卒業していくのみんなへのプレゼント授業です!」
という加藤先生の言葉に教室は拍手喝采。宝仙小学校6年生に贈られたのは、コーチングの授業。講師は日本親子コーチング協会の代表、ジュンコーチこと原潤一郎氏(以下、コーチ)。

で。コーチングって何?

「みんなタクシー乗ったことある? 乗ったらまず何する?」

コーチの質問に、小学6年生たちから「行き先を伝える!」と声があがる(8割がタクシー乗車経験ありですって!)。

「うんうん、まず行き先だよね。それから『急いでください』とか『高速は使わないでください』とか、どうやって行きたいかを伝えるよね。コーチってタクシーの運転手さんに似てて、お客さんが目的地にたどり着けるようにお手伝いする人なんだよ。
ただ、タクシーと違うのは、お客さんが『どこに行きたいか』が分からないことあること! そういう時は、どこに行きたいかを探すところからお手伝いするんだよ。コーチは夢を叶える専門家なんだ。」

続けて、6人1グループにカードを1セットずつ配られ、それぞれ
(1)今の自分の気持ちにぴったりなカード
(2)1ヶ月後こんな風になってたら嬉しいなと思うカード
を選ぶ。カードにはいろんな表情のウサギのイラストがずらり。

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「受験が終わったってやりきったからコレ」
「今なーーーんにも感じてないからコレ、1ヶ月後はリラックスしてたい~」
と6年生たちは自分の気持ちとカードの解釈の話で止まらない。

授業の冒頭にコーチが「今夢がある人?」って質問した時はパラパラとしか手があがらなかったけど、イラストカードを使ってみると、1ヶ月後にこうありたい自分 がスラスラと言葉になっていった。こんな風に『将来自分がどうなりたいのか』そして『今の自分はどうなのか』が分かるようにお手伝いするのがコーチなんだって。

世の中には、二種類の人がいる

例えば「お金持ちになりたい」という夢を持つ次の二人、応援されやすいのはどっち?

Aさん:無人島を買い取り、高級車を走らせ人をこき使い豪華な生活を送りたい人
Bさん:子供が多いのに教育環境が未整備な地域で学校をたてたい人

コーチの問いかけにアチコチからBさん、と声が上がる。

「そう、同じ夢を描いても、世の中には夢を叶えやすい人、叶えにくい人の二種類の人がいるんだよね。応援される方が夢を叶えやすい。そして、応援されるには、信頼が必要なんだよね。でも信頼ってパッと手に入るものではなく、コツコツ築いていく貯金みたいなもの。夢を叶えやすくするため、信頼を手に入れるために、信頼できる人、できない人がどんな人なのか考えてみよう

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信頼できるのは? 人のために一生懸命になれる人、自分で決断できる人、真面目な人・・・・・・
信頼できないのは? 約束を破る人、自己中心的な人、悪い嘘をつく人・・・・・

様々な声があがります。最後に信頼を得るためにこれから自分が大切にすることベスト3を考えよう。これにてあっという間に45分授業が終わりました!(これから約2週間後に、授業第二弾がありましたが、そちらは見学にいけず・・・)

真似したい授業ポイント

コーチング素人の私視点で、授業で真似したいな、と思ったのはココ!

1.選択肢を、イラスト(文字なしカード)にしてみたい!
中学で公民を教えていた時、例えば時事ネタについて「選択肢(文章)から自分の考えに近いものを選んで」ということをやっていた。あれはあれでよかったけど、生徒の読解力に左右されたし(苦手な子はポカーンだったことだろう)、こちらが文章化した選択肢を用意というのもな。
 「イラスト」はインスピレーションで選びやすく、解釈に正解はないから、それぞれがどう捉えたかを語れるツールってあり

2.目標達成のために頼れる手法の一つに「コーチ」がある、って伝えたい!
 大学受験とか就活とか、自分の人生だし自分一人でやることな感じがしてた(もちろん家族や友人には相談にのってもらったりするけれど)。こういう時に、コーチング/コーチという第三者に頼る、コーチングの手法を学びセルフコーチングする、そういう選択肢がある、つまり「一人でもがかなくても、一緒に考えてくれるプロの人/手法がある」ってことは知っていてもいいはず!

3.自分/世の中の「今」を把握のために教科の授業でアレコレしたい!
 
なりたい自分に近づくため、理想の世の中をつくっていくために、まず自分/世の中の現在地を知るのも大事。わざわざそのためだけに授業をしなくたって。中学地理なら、導入で単元に関わる地域の子どもの写真をみせ、何に気づいた? どう思った? なんで? と認知とその思考過程を尋ねていくとか。6大陸&国内地域分、毎回そういう導入したらよその国/同世代に対して自分の状況や思考の特徴に気づいたり、自分が初見の視覚情報で何に着目する傾向があるかも分かったり、さらに他の人の意見を聞くことで発想を広げられていくことも実感できたり・・・・・・自分の「今(可変部分含む)」が気づけるんじゃないかしら~~って妄想がとまりません。

余談:小学生あるある

上記、綺麗に授業の流れをまとめてみましたが、実際には思わず笑っちゃったやりとりも。

「世の中には、二種類の人がいてね」って言った瞬間、クラスのあちこちから「俺か、俺以外か!!」と声が上がったり!

『Aさんは金持ちになって、無人島で高級車を乗り回し人をこき使いたい」という事例には「無人島なら人いないから、こき使えないじゃん! 車運転できる道もないじゃん!」というツッコミがあがったり!

信頼できない人の特徴として「あだ名のセンスがない人」って書いてる子がいたり!(ど、どういう人!?)

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じゅんコーチ、加藤先生、日本親子コーチング協会の皆さま、貴重な機会を見学させてくださり、ありがとうございました!


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