ひきこもり日記＊生きている意味がわからない

「生きている意味がわからない」と思っていた時期がある。
なんのために勉強していい子になってがんばるのか。生きてるって苦労することなのか？悩んだら苦しい方を選べと聞いたこともある。がんばって努力して手に入れたものは、簡単に手に入れたものより価値があると。

今は簡単に情報を手に入れられて、困った時は情報を探って答えを体験した人から教えてもらうことができる。でもやってみないとわからないことが多くて、そしてその人の体験はその人だけのものであって、わたしの答えじゃない。ざわざわしてもっと外に答えを求める。じぶんがどうなりたいかなんて忘れてる。

春。あれから12年もたって、野球も盛り上がってて、でもざわざわして目が痒過ぎて、鏡の向こうに腫れている目を充血させた不細工なわたし。
生きている意味がない、なんて思わなくなってきたけど、終わりが見えてきたこの人生、なんとかじぶんだけでも「楽しかった」と終わらせたい。

意味なんて考えなくても、今を生きたい。
気を抜くと過去と未来を行ったり来たりで、今を生きてない。過去のことを思い返してゆらゆらして、過去から予測する未来にビビって。
今この瞬間、どんな気分でいるのかで、次の瞬間のわたしがつくられる。それをもっと意識しよう、わたし。

目の前のことに集中しないで、ぐずぐずと考えてるとき、じぶんにかける言葉を見つけた。
「くよくよしてるわたし、かわいい」
ばかっぽいけど、こころがじぶんを責めなかったら、それでいいや。
生きてる意味なんてあってもなくても、今を生きて、味わう。

……昨日は食べ過ぎ、飲み過ぎた。
「健康でいいねー。きみかわいいねー」
ばかでいい。いま、わたしはじぶんに向き合ってるんだ。