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ひきこもり日記*承認欲求おばけ

夜な夜な夢に出てくるおばけの正体は、承認欲求だった。
キムタクがわたしを好きだと言って「しかたないなあ」とか思いつつ、疎遠になったあの人に見せつけにいったり。
看護師として働くことになり(わたしは看護師の資格はない)大丈夫かなと思っていても、周りの人が「ぜひやってくれ」と頼みにくる。そこまで言うのならと、職場の病院のみなさんに挨拶をしてまわる。(病院に勤めていたことはある。受付事務)

母親に認められたくて、しっかりいい子をやろうとしてるわたしの根っこが、亡霊のように姿を見せる。
深掘りすれば、認められたいという、わたしの根底にある承認欲求だ。この歳になっても、そんなことを思っていたのかと怖さがじわじわと忍び寄る。

マウントをとりたいと思うのは、いつも下に見られていたからだろう。下手に出るしかなかった過去のわたし。
人の顔色伺って、怒られないようにビクビクして、波風立てないように、嵐が来そうになるとこっそり逃げ出し嵐に巻き込まれる。対策を練って避難するのではない。こそっと夜逃げのように立ち去るから、周りの人に不信感がうまれ結局、嵐の後片付けはじぶんだけでやることになる。

認めてもらいたい。
褒められたい。

そんな思いが強すぎて、亡霊はどこまでもわたしについてまわる。
もう疲れたと、マウントをとるのも、とられるのも、やめにした。
簡単ではないが、比べる対象を『じぶん』にした、だけ。
マウントとらせてあげましょう。
どうぞどうぞお好きなように。
そうしたら気にならないし、マウントをとられていたことにも気が付かなくなった。

人を上からとか下から見たって、なんにも生まれない。
あの人の考え方はわたしとは違うし、そもそも競技が違うから勝ち負けなんてないってことを認めて、亡霊を追い払いたい。

祓うぞ。
おばけ。なかよくなろう。
認めてやろう。わたしの承認欲求おばけを。





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PONO@こもりびと
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