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ひきこもり日記*わたしたちの日にち薬
8月に愛猫にこ☆が亡くなってもう3ヶ月になろうとしてる。
ひとりっこになった弟猫のレオは、ずっと何かを探すようにないていた。
食欲もなく、わたしに何かをずっと言ってる。そのたびに「悲しいね。にこ☆はもういないんだよ」って言ってもわかるわけもなく。
病院にいるんじゃないか、また帰ってくるんだよね、と言いたげな目をして訴える。
寒くなってきたある日、いつもにこ☆がいたソファにからだをなすりつけ、残っていたにこ☆の匂いを染み込ませるように騒いで、ぎゃんぎゃんとないた。
それから探すようなことはしなくなった。
食欲も戻ってきた。にこ☆に、ごはんを残してあげるような残し方はなくなった。
にこ☆の気配や匂いがなくなったのか。
飼い主はそれを見て、また泣く。
猫も人間も日にち薬ってほんとにあるのか。
痛んだ傷はいやされていくのか。
昨日、ゴールデンレトリバーのいる美容院に行ったら、息子である生後3ヶ月の子犬が迎えてくれた。オーナー夫婦は代々の血統の犬といつも一緒にいる。山奥のコテージのようなところでのびのびと暮らし、通勤に2時間ぐらいかけて、犬たちと一緒に生きている。
亡くすことがつらくないかとたずねてみた。
「動物と一緒にいることは、なにより大事なことを教えてくれる」
ということをたんたんと、でも喜びと悲しみをもって答えてくれた。
わたしはレオとこれからも、いっぱい愛して甘えて楽しんでいけるかな。
悲しみに浸ってる場合じゃないかもと、時間がたつうちに、ひにちぐすりがきくように、大事に大切に、時間を、今を、生きていく。
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