スイミングとランニングの比較
実家に帰省している間、近くの区民プールに3回泳ぎに行った。本当はランニングするつもりだったが、もう暑すぎて暑すぎて、そんな中で自分が走るイメージが全く持てなかった。ニュースでも「危険日」と報道されていたので、素直に走ることは止めにした。(サボりとは違うと言わせてほしい)
とは言っても、身体を動かしたい。ランニングよりもカロリー消費できて、効率よく運動できるものはないものか……ちょうどテレビではパンパシ水泳2018が放送されていて、池江璃花子選手が200m自由形で銀メダルを獲得していた。そうか、スイミングか!調べて見ると、家から車で10分ほどで行ける区民プールがあった。それにフィットネス水着も持っていた。キャップがなかったが現地で買えそうである。私は夏の運動にプールを選んだ。
夏休み中なので子どもが少なそうなお昼の時間を狙って向かう。私が行った博多区民プールは、屋外に子ども専用プールと滑り台まであるので、おそらく子どもは少ないだろうと計算した。プールなのでノーメイク、準備は水着とタオルだけ。ランニングと比べるととても楽ちん。キャップは現地で購入し、400円だった。
はじめから持っている持っていないによって、その準備の手間は変わってくるので、一つの例として見てほしい。(私はスイミングキャップ以外すべて持っている)
比較①《準備》
スイミング:ノーメイク、水着、スイミングキャップ、ゴーグル、タオル
ランニング:化粧(日焼け止め必須)、ウエア上下、ソックス、キャップ、シューズ、サングラス、タオル、水分など
では、料金を見てみよう。
温水プールのため、夏期と冬期で料金が違う。またロッカー代は必須でなので、夏ならば350円が必要だ。そして、利用時間は2時間と決まっている。
ではランニングはどうだろうか。様々なシチュエーションがあるので紹介しよう。
帰省したとき私が走っているのは2キロの周回コースのある公園で、そこまで車で行って走り、汗をかいたまま帰って、家でシャワーを浴びる。公園の利用料はいらないが、駐車場代が220円がかかる。
ランニングステーションなどを利用するならば、エリアや施設によって異なるが、600~1000円といったところ。ロッカー代別途、要入会金などあるので注意が必要。他にもランナーを受け入れている銭湯もあり、入浴料(場合によってはプラスいくらか)でロッカー利用と入浴ができる。料金はランニングステーションと同じぐらい。
ランニングは走ること自体にお金はかからないが、着替えたり、汗を流したりする施設が必要な場合、料金が発生する。極端な話、家から出発して、帰ってくるのであれば、家でシャワーを浴びればいいのだから、0円。
比較②《料金》
スイミング1⃣:350円(区民プール)
スイミング2⃣:1500~2000円(ジム等を利用)
ランニングパターン1⃣:220円(駐車場代)
ランニングパターン2⃣:600~1,000円(ランステ利用)
ランニングパターン3⃣:0円(家スタート、家戻り)
夏場のプール人口について、人が少なかったかで言うと、多くはないのだが、コースが広くもない。「ロングコース」(※立ち止まり・途中折り返し禁止)で泳いでいたので、小さい子どもが入ってくることはないが、同じように泳いでいる人とすれ違う時は気を遣う。3回中1回だけ、中学生らしき勢いのある男子3人が入ってきて、ものすごいバタ足で自由奔放に泳ぎまくっていたので、さすがにその時はコースを明け渡し、「初心者コース」(※立ち止まり・途中折り返しOK)に移動した。泳ぎやすさについては運勝負があるかもしれない。
ランニングでは、公園はまず渋滞することはないし、すれ違いも楽なものである。一般道を走るときは、歩行者がたくさんいたり、信号に引っかかったりと、やや走りにくさはあるだろう。あと、皇居はものすごく人が多い。
比較③《人口密度》
スイミング:高め(区民プール)
ランニング:低め(特定の人気場所除く)
消費カロリーを比較せずにはいられない。だが、これについては色んなサイトで議論され、どちらがダイエット効果があるとか、効率がいいとか読めば大体わかる。
読むの面倒くさいという方のためにまとめると、
水泳は・・・
ランニングは・・・
というような目安になる。今回私はおよそ1時間、平泳ぎをメインにクロール・背泳ぎをはさむスタイルで泳いだ。スピードはややゆっくり。もっとゆっくり泳ぎたかったが、生来の生き急ぎ精神でどうしてもペースを上げてしまっていた...。距離は1000~1500m。おそらく900キロカロリーくらいになるのではないだろうか。
ランニングだと、1時間だとおよそ10キロ走れる。体重がバレるので消費カロリーは書かないが、水泳よりも少ないことだけは断言できる。
比較④《消費カロリー》
「ランニング」より「スイミング」が消費カロリーは高い。
※同じ時間、運動した場合
今回泳いでみて気付いたことがある。それが最後の比較ポイントだ。ランニングをしていると、キツさの中でも思考が生まれる。この後なにを食べようとか明日のスケジュールとかそういう何気ないものから、仕事における新しいアイデアだったり、抱えている悩みの解決の糸口だったりと結構重要な考えも浮かぶ。それで楽しくなってテンポよく走れることが、何度かあった。
一方、スイミング。何も考えられないのだ。息継ぎ、バタ足(蹴り足)、真っすぐ、ターン、すれ違う人に当たらないように……と余裕がない。(広くて、50mコースがあるプールだったらそうでもないのかもしれないが)人が水中で活動するということは、走ることよりも非日常であり、運動でありながら、生命活動(つまり呼吸)を無意識ではなく、❝敢えて❞やらないといけないのである。もちろん、走っていても呼吸は苦しくなる。だが、阻害されることはない。水の中ではある意味、水に阻害されている。その結果、思考よりも「泳ぎ」に集中するしかないのである。しかしこれについては「慣れ」が影響してくるのか検証が必要なのかもしれない。
比較⑤《思いにふける》
スイミング:不可能
ランニング:可能
この比較はあくまでも私の場合であって、誰にでも当てはまる比較ではない。しかしどちらも経験してみることで、ランニングの良さも、スイミングの良さも理解することが出来た。大事なのは一過性ではなく継続できるかである。
そもそも、暑い夏が終わろうとしている。今住んでいる関東では車もなけりゃ、近くにプールもなさそうである。と考えると、やっぱり慣れ親しんでいるランニングが手っ取り早いかなぁと思う、平成最後の、夏の終わりである。