消えた2600万円:1.銀行からの電話
離れて一人暮らしをしている認知症(軽度)の母に実際に起きていることを娘視点で書いています。
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仕事中に知らない番号からスマホへの着信。
80歳の母が懇意にしている銀行の副支店長さんから、一人娘である私へでした。
内容は、
・母がスーツを着た若い女性と来店して、投資信託を全部解約希望とのことだったが、母だけ応接室で解約を確認したら解約意思なしとのことだった。
女性はだいぶ強引に「今日でないと困る」と解約しようとしたがお断りした
・母から「先日ゆうちょ銀行に移した500万円は間違いなく自分の意志でした」と銀行に入電があった。わざわざ聞いていないのにそんな電話をするのはおかしい
・その500万円の送金時の防犯カメラを確認したら、スーツの男性と一緒だった
上記不審なことが続いているが、若い女性や男性に心当たりはありますか?という内容でした。
母の親戚は他県ばかり。独身時代から何十年も続けている社交ダンスも、主催していたサークルはコロナで活動なく、ダンスパートナーの同年代のおじいさんと練習をするだけで、若い女性・男性に心当たりは全くなし。
何かが起きているらしいけれど、離れていることもあり分からない。
ちなみに、2019年に初めて軽度の認知症と診断されたきっかけも、オレオレ詐欺で10万円取られ、さらに携帯電話で脅されていたのを、ダンスパートナーさんが「なかなか車から降りてこない・・・話している様子がおかしい」と気付いてくれたからでした。詐欺にもあったし、最近同じことばかり話したり、聞いたことをすぐ忘れてまた聞いたりしているよ、と。
とりあえず次のお休みの土曜日に実家に帰ってみようと思いましたが、
何が起きているのか心配であまり眠れませんでした。
つづく
(2021.09.06)