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俳句や書初めを楽しむための環境作りと提案

新しい年の始まりは、心機一転して新しいことに挑戦したり、伝統的な活動を楽しむ良い機会です。その中でも「俳句」や「書初め」は、高齢者の方々にとって創造性を引き出し、心をリフレッシュさせる素晴らしい趣味です。

今回は、介護の現場で俳句や書初めを楽しむための環境作りと具体的な提案をご紹介します。利用者の個性や興味を引き出し、心温まる時間を共有するための工夫をお伝えします。




俳句や書初めがもたらす効果

1. 心の安定とリラックス
俳句や書初めを通じて、集中したり自分の感情を表現する時間を持つことで、心が落ち着きます。

2. 創造性の向上
季節や気持ちを言葉や書に表現することで、新たな発想が生まれ、脳の活性化にもつながります。

3. 季節感を感じる
俳句や書初めを通じて、季節の移ろいを楽しむことができ、日常生活に彩りを加えます。

4. 達成感と自信を得られる
完成した作品を通じて、自分自身の努力の成果を実感できます。




俳句を楽しむための環境作りと提案

1. 季節感を感じられる場所の工夫
俳句は季節を表現する「季語」が重要な要素です。季節感を感じられる環境を整えることで、利用者の創作意欲が高まります。

  • :

    • 季節の花や飾りを部屋に飾る。

    • 冬の写真や絵を用意して、情景を想像しやすくする。

2. 簡単な俳句作りのサポート
俳句に親しみのない方でも、簡単に楽しめる工夫をしましょう。

  • 俳句の基本:

    • 5・7・5のリズムに合わせて自由に言葉を紡ぐ。

  • サポートの例:

    • 季語のリストを用意する。

    • 「冬」「雪」「暖かい」などテーマを提示する。

    • 「こんな言葉を入れてみませんか?」とアドバイスする。

3. 俳句を共有する場を作る
完成した俳句を他の利用者と共有することで、創作活動がより楽しくなります。

  • :

    • 俳句を紙に書いて壁に掲示する。

    • 小さな俳句発表会を開く。




書初めを楽しむための環境作りと提案

1. 適切な道具とスペースを用意する
書初めは道具の準備やスペースの確保が重要です。

  • 準備するもの:

    • 墨や筆、硯(簡易セットも活用可能)。

    • 半紙や色紙。

    • 汚れても良いテーブルクロスや新聞紙。

  • スペースの確保:

    • 十分な机のスペースを用意し、筆を動かしやすくする。

    • 隣の人と少し離れて配置し、集中できる環境を作る。

2. テーマを決める
書く文字にテーマを設けることで、利用者が取り組みやすくなります。

  • :

    • 「新年の抱負」: 短い言葉や一文字(「笑」「夢」「健康」など)。

    • 「好きな言葉」: 俳句や自分の名前でもOK。

    • 「季節の言葉」: 冬をイメージした言葉(「雪」「温」「初春」など)。

3. 書初めの楽しみ方を工夫する
ただ書くだけでなく、仕上がりを活かした楽しみ方を取り入れましょう。

  • :

    • 書いた文字を額縁や色紙にして飾る。

    • 書初めを写真に撮り、カレンダーやカードとして利用する。




趣味活動をより楽しくするポイント

1. 無理なく楽しめるサポートをする
初めての方や手先が不自由な方には、簡単な工夫を提案します。

  • 俳句のテンプレートや言葉のリストを用意する。

  • 短い言葉から始められる書初めを提案する。

2. 失敗を恐れず楽しめる雰囲気を作る
作品の完成度よりも、楽しむことを大切にします。

  • 「素敵な言葉ですね」「字に力強さを感じます」といった声かけを行う。

3. 作品を共有する場を作る
完成した作品をお互いに見せ合い、感想を共有する場を設けると、活動がより充実します。




60歳から介護職を選ばれた方々へ

60歳から介護職を始められた皆さん、俳句や書初めを楽しむ活動は、利用者とのコミュニケーションを深める良い機会になります。

「素敵な俳句ですね、季節感が伝わります」「力強い字が書けましたね」といった温かい言葉で、利用者が自分の作品に自信を持てるようサポートしましょう。また、自分自身も一緒に楽しむ気持ちを持つことで、利用者との距離がさらに近づくはずです。

初心者の方でも、丁寧な準備と優しい声かけを心がけることで、素晴らしい時間を提供できます。




まとめ

俳句や書初めを楽しむためには、以下のポイントを意識しましょう。

  1. 季節感を取り入れた環境やテーマを用意する。

  2. 初心者でも楽しめるサポートや簡単な工夫を取り入れる。

  3. 完成した作品を共有し、達成感を感じられる場を作る。

  4. 失敗を恐れず、楽しむことを第一に考える。

これらの工夫を通じて、利用者が新しい年を楽しく、創造的に過ごせるようサポートしましょう。俳句や書初めを通じて、心温まるひとときを一緒に楽しんでください!


書初めを額縁に飾り、高齢者と介護職員が作品を楽しむシーン

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