オランダ移住(3ヶ月目)|心と体は繋がっている編
オランダに来て、はや三ヶ月が経過。
社会保障や契約関係など最低限の生活基盤が整い、ようやくオランダの地に根を張るスタート地点に立てた気分だ。
相変わらず、家具はベッドとダイニングテーブルのみ。こうして1ヶ月も生活したものだから、もはやこれで全然生活できる。
当初の予定よりはるかに出遅れているが、まあ長い人生。時にはカメさんモードも悪くない。
最も気候の良い6、7月のオランダをどう過ごす?
7月に入り、オランダでも半袖で過ごせる日が多くなってきた。欧州では、絶賛夏のバケーション期間なので、オランダから南フランスやイタリアの暖かさを求めて、旅行に行っている人をよく見かける。
私がやり取りをしている不動産の方、施工会社の方、サロンの方なんかも「来週からバケーションに入るから。続きはその後でね。」と爽やかに告げ、旅行に旅立っていった。
わたしの肌感だが、お互いに「個人の楽しみを妨げない」「(いい意味で)自分のことに集中」している人が多いように思う。
こういった考え方も、オランダが世界幸福度ランキングで、毎年上位につけている所以なのかな?と考えてみたりする。
ということで私もしっかり便乗して、6月はぼちぼち転職活動をしながら「自分を可愛がる月間」としてみた。
1ヶ月時間があったら、あたなは何をする?
もしも1ヶ月自由に使える時間があったら、なにをしたいだろう。
旅行? ゆっくり家で過ごす? なにかの勉強? それとも、、、?
私はというと、昨年から習慣にしていた週2のランニングに加えて、気付けば2つのスポーツジムを掛け持ちしていた。
1つは、少人数制のマシンピラティススタジオ
もう1つは、クラス制のフィットネスクラブ
マシンピラティスの方は、南アフリカ人の先生が英語で行うので、「仙骨」「横隔膜」「恥骨」「骨盤底筋」など、日本語でも分かるような分からないような単語を「へぇー!英語でそういうんやー!」と、解剖学用語の勉強にもなり一石二鳥。
フィットネスクラブの方は、オランダ語で行われるため視覚情報90%でそれっぽく動いてみる。おろらくワンテンポ遅れているが気にしない。
さて、前置きが長くなったが、オランダ移住後3ヶ月目のこのタイミングでジムに通い始めたことで、得たものは非常に大きかった。
なんとなく人生でエンジンを入れ直したいときは、スポーツするのが私的最善策だと確信したのも、ジム通いを初めたのがきっかけだった。
自信
長らく日常生活で英語を使っていなかったので、実は、どの程度の会話力があるのか自分でもあまり自信がなかったというのが本音だった。オランダで、自立した人間としてどのくらい通用するのか、急に試してみたくなった。
鉄は熱いうちに打てということで、さっそくジム通いをしてみると、会員登録や受講方法について、強制的にやり取りする機会をつくることができた。
「なーんだ、できるじゃんっ」と小さな成功体験を積み重ねていくことで、こんなにも自信につながるのだと実感することができた。
このたった一つの成功体験が、とてつもない後ろ楯となって、転職活動でも積極的に交渉できるようになったのは言うまでもない。
ポジティブさ
元々、まあまあ楽観的な人間ではあったものの、それでも渡航前はキャリアや生活がどうなっていくのか正直不安も多かった。
これはよく言われていることだが、1時間でも身体を動かしたあとは、信じられないくらい活力が増し、生産性も上がるのだとやっと実感することができた。
運動後に履歴書を書くと、頭が活性化されているためか言葉がすらすら出てくるのが気持ちよい。
前職の経験を応用して、次の仕事でどう生かせるかなど発想が豊かになる。「なんともないと思ってやってきたけど、こんなかたちでも活かせるかも!」と、自分の可能性を広げられるのが嬉しい。
身体のコンディショニング(おまけ)
ジム通いしといてこれオマケかいっ、というツッコミはおいといて、上記2つの効果が大きすぎて相対的にオマケポジションに。
実は、学生の頃にも3年間ほどピラティスにのめり込んだ時代があった。自分の体質に合っているのか、これまで行ったどんな運動よりも身体つきが目に見えて変化する。うん、もうこれに尽きる。
鋤骨から骨盤にかけてのインナーマッスルがコルセットとして働くのを体感できると、それが快感ったらもう。
骨格どどどストレートの私は、インナーマッスルで絞ってあげるのが最適なようで、身体を絞りたい時に絶大な信頼を置いているエクササイズが、ピラティスだったりする。
夏にほぼ毎日7km走ってもあまり体型に変化のない私でも(怒)、ピラティスは効果を発揮するので、なんて頼もしい。
おわりに
さて、こんな私も再来月に30歳を迎える。
昔の私は、30歳ってもっとはるかに落ち着いていて、洗練されているものだと思っていた。
それとは対照的に、現実はジムに通えるようになっただけで「成功体験」とか言っている、おこちゃまの自分を操るのが精一杯だったりする。
もしも、新しい挑戦したいけどもう遅いかな?なんとなく人生のエンジン入れ直したいなあ!という同世代の方がいれば、まだこんなに泥臭くもがいている30歳がここにもいますよ、ということが本記事を通して伝われば幸いに思う。
つづく。