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ボーンズ アンド オール
あらすじ▽
生まれつき、人を喰べてしまう衝動をもった18歳のマレンは初めて、同じ秘密を抱えるリーという若者と出会う、人を喰べることに葛藤を抱えるマレンとリーは次第に惹かれあうが、同族は喰わないと語る謎の男の存在が、二人を危険な逃避行へと加速させていく……
内容が内容なだけに観る人を選ぶ作品ですね。
グロイの大丈夫って人は内容に入っていけると思います。
以下はネタバレ含みます。
人を喰べることそして愛すること
人を喰たべる為に殺す…
劇中にもありましたが一種の中毒みたいなもの。
人を喰べないと精神が落ち着かない状態なんだと思います。
予兆がないから驚愕してしまいますが、やめたくても辞められない…
それに、マレンは年頃の女の子。悩みに苦しんだと思います。
その中で、同じ属性のリーと出会いました。
狭い世界でしか生きていなかったマレンにとって、同種の彼は心地よい存在、一筋の光のように感じます。
そして色んな話をしていく中で、親との関係について話します。
マレンの母親も同じ属性であり、愛し続ける為に離れるという選択をしました。リーの父親はずっと傍にいる選択をしようとしたけど、結局は衝動を抑えられずリーを食べようとしてしまい、リーは自分と家族を守る為に父親を喰べてしまいました。
誰かを愛することと喰べることは紙一重なんだと思います。
ティモシーシャラメの美しさ
前作「君の名前で僕をよんで」で彼の美しさに惹かれました。
今作は少し大人になって骨つきもしっかりしており色気がでているように感じます。この時は20前半頃かな、役柄的にも青年の初心な様子が表現されてました。そして、それから数年たった今作の色っぽさ…..素敵…..
特に瞳を閉じている場面は最高です….
感動のラスト
いわゆるハッピーエンドではありません。
2人の間には愛が感じられたけど、悲しい結末が待ってました。
感情移入してしまって泣いてしまったんですけど、これほど没入させられていたんだと自分にびっくりしてしまいました。
周りの人も鼻をすする音が聞こえて、みんな同じ気持ちなんだなと…
グロイところに目がいきがちですが、愛や悲しみが余計に感じられて素敵な作品だと思いました。