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愛着障害の子どもからのメッセージ②

◆前回記事


実際に人と関わるのが苦手な方
コミュニケーションを取れるようになりたい!こんな自分からなんとか変わりたい!という方
そして、実際に自分も愛着障害かもしれないと感じている方
愛着障害の子どもたちと関わっている方


そして、愛着障害のお子様をもつお母さんたちへ。


ある中学3年生のお子様を持つお母さん。
「うちの子は、両親揃っていて愛情もかけてきました!なのになぜこんな診断がつくんですか!?」

と話されたお母さんがいます。

診断名を見ると確かにそう捉えるかもしれません。

ですが、そうではなく、
まずはお母さんご自身の心を見て欲しいのです。

自分の心の奥底にしまわれた自分とコミュニケーションを取るのです。

今、自分は何を思っているんだろう?
どんなことに対してイライラしたんだろう?
なぜ今、嬉しいと感じたんだろう?

と、見ていくのです。

出来事があったときにどんな感情を持っているか?

を、まず自分自身が知ることをしてみてください。

(エイブラハムの感情の22段階より)


1.喜び/智/溢れる活力/自由/愛/感謝
2.情熱
3.興奮/没頭/幸福感
4.ポジティブな期待/信念
5.楽観
6.希望
7.満足
8.退屈
9.悲観
10.フラストレーション/イライラ/我慢
11.圧迫感
12.落胆
13.疑念
14.心配
15.自責
16.挫折感
17.怒り
18.復讐心
19.憎しみ/激怒
20.嫉妬
21.不安(身の危険)/罪の意識/無価値
22.恐怖/悲嘆/憂鬱/絶望/無能


まず自分が今、どんな出来事のときに何を思ったか?を知ることが扉の幕開けになります🌎️✨

ただイライラする、のではなくどんなときにどんな感情でイライラするか?


イライラするのは
本当はどうしたかったのか?
どうなりたいのか?という理想があるからなのです。


じゃあその理想はどんな状態だったのか?
を見ていくのです。


このお母さんは、お子様が愛着障害の診断名がついたことに腹を立てていました。
「うちの子、もういらん。施設送りや」と言っていました。

それだけお母さんは、お母さんの中で精一杯愛情いっぱいに育てて来られていたのです!!

ただ、それがお子様が理想としている愛情とは違っているだけなのです!

お母さんに伺うと「私が妊娠中にお腹を蹴ってきました。その瞬間にこいつとは縁を切ると思ったんです」と話されていました。

話を伺うと、兄弟の一番上のお子様は下の子が出来てから問題行動が増えたのだそうです。
その度に頭を下げ続けていたのだそうです。
そして、息子さんの問題行動の穴埋めをすることが息子さんの精一杯の愛情だと思っていたのだそうです。

「息子が学校でガラスを割ったときも、それを修理する。何回も喧嘩起こす。でも親がちゃんと出て謝りにいく。これが愛やと思ってました」とのことでした。

「どう接したらいいのかわからなかったんです、だからもう諦めたんです」と話されていました。

「確かに息子はどんな愛情を求めてたのかわからないですね、」「そのギャップの差が問題行動だったってことなんですね。」

そうなんです。

人間関係のトラブルは価値観のズレなのです。

息子さんは「下の子ばかり可愛がって自分は独りぼっちやった。何もものを買ってもらえなかった」
と思っていたのです。
それゆえの、お母さんを独り占めするための問題行動だったのです。

もちろん、お母さんは「そんなことはない!平等にやってきた!」となるんです。

じゃあ息子さんは本当はどうしたかったのか?
「お母さんを取られたくなかった」
そうは言っても、兄弟みんなのお母さんには変わりありません。
現に今も幼いお子様がいて手がかかるのです。

そのあと、お母さんが編み出した答えとは?
そして、息子さんの今は…?

明日へ続く

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