造膣手術を受けた後、心と身体の変化
造膣手術を受けて、
変わったことを書いていこうかなあと。。
物理的な変化から、心の変化まで。
◎術後〜1週間
膣が広くなった
(シンプルに)入るから、やっと初夜で気まずい思いをすることから開放されると思った
お腹とおへそに小さい傷ができた
点滴の時の注射痕が少し残った
立ったり座ったりするとズレる... (ちょい痛)
退院したては傷も痛くて、トイレで出し入れするたびに痛くてヒリヒリして向き合わないといけなくて精神的にも辛かった。
術後1週間後〜2ヶ月後くらいまで
1週間ほど耐えると傷が安定し、出し入れのたびに痛くはなくなった。
座るときにプロテーゼが飛び出しちゃうから、立ってPCを触ることが増えた
階段を登るたびに少し擦れる(ちょい痛)
物を落とすとしゃがまないといけないから気をつけるようになった
トイレの前に手を洗うようになった
初めて自分のために生理用品を買った
(昼用をこまめに変えるのがベスト)お下の清潔に気を遣うようになった
↑尿路感染や、お尻の雑菌とか、、手の雑菌が入ったら??とか思うと恐ろしい。
トイレにやたら時間かかるようになった
それだけ気を遣っても膣内にできものができたこともあった。皮膚科に行ったら抗菌の塗り薬もらえて、それ塗ったら小さくなっていった。(痛くはない)
プロテーゼが落ちないようにする為だけにユニクロでスタイルアップパンツを買った(動けるようになって最高)
はじめは毎回出し入れするたびに、自分が子供を産めない身体であることと向き合う気がして辛かったが、
そのうち、それも個性かなあと思えるようになった結婚出産に対する考え方が広くなった
友達に子供が授かったら素直に喜べるようになった
膣を造るって、
物理的に造るのは一瞬でした。
そのあとのケアが精神的にきついなあと感じました。
・毎回閉じないようにプロテーゼを四六時中入れ続ける日常
・つらいのか、痛いのか?
・どんなメンタリティで生きていけばいいのか。
手術前はこの事実がつらかったから
できるだけ考えないようにしていることができました。
それでも術後は否が応でも出し入れは必須。
入れっぱなしにしないとせっかく作った膣が閉じてしまうかもしれない。。
それが一番きつかったです。
そして初めはまだ傷が軽く閉じた程度。
組織として皮膚がちゃんと出来てはいません。
特に術後1週間後(退院後)から、3週間後は
皮膚がちゃんと出来ていないので、
動かすたびに擦れてじわじわと痛みを感じました。
それ以降は少しずつ少しずつ組織ができてきて痛みは軽減されていきました。
ただ、つらさにも2種類あり、
・痛みがあるかどうかの辛さ
・ずっと入れたまま生活する時の精神的なつらさ
後者は個人的な感想です。
割と0か、100かの世界で生きていた人間だったので、膣がないこと=幸せではないと
勝手に思い込んでいたのかなあと。
手術から半年以上経って思えるように。
ただ、上記の辛さは、
造膣手術を受ける前の、
子宮もないし、膣も一部欠損状態よりは
全然ましな辛さではありました。
精神的につらくてつらくて
ひとりで泣いていたこともありましたが、
子宮がないという事実と向き合うのは
簡単なことではないのです。
悲しくて悲しくて当たり前なんです。
だから辛いのであって。
膣ができ、以前よりもはるかに性行為に困らなくなったこと。(正確には体がちっこくて期待するほど広くはならなかったけど。)
これは女性として、喜ばしいことでした。
やっと、普通になれたのか。。
ああ、私にも膣ができたんだ。。
それは言葉にし難いくらいホッとした喜びでした。
造膣手術をしたことに関して
後悔したことはありません。
まぁ、辛かったのは辛かったけど、
乗り越えるしかないので。笑
しばらくは結婚出産の話も聞きたくもないくらいだったけど。
映画を見て、
いろんな人の気持ちを考えることで
少しずつ0か100かの思考が改善されていきました。
不妊治療、養子、離婚再婚を繰り返す母の娘の話、産婦人科医の話、、など。
子供を産むことが幸せでない人もいる。
妊娠しても好きな人との子供でない人もいる。
養子でも幸せいっぱいな人がいる。
親が何人もいて、変わってきた人もいる。
事情があって育てられない親もいる。
世の中のことを知らなすぎて、
自分だけが特別に辛いと思い込んでいたことに
気付かされました。
だから、心に余裕が生まれたんだと思います。
友達の結婚、出産報告は
好きな人とのあれこれで、
本人たちが本当に幸せそうにしているから。
こんなに身近に
好きな人と結婚した人がいて、
尊い命を授かって
それを私にも報告してくれた
そのことが嬉しい。
幸せがあった時に報告したい人として認識してくれていたことが。
ちゃんと自分の課題と
区別できるようになったっていう
ことなのかなとも思います。