限界まりんの生活状況 障害年金編
今回は障害年金(精神)の生活状況のチェック項目に合わせた視点で、限界まりんの生活状況を紹介していきます。
●障害年金の診断書の各項目
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ここで大事なのは「支援が常態化していて実際の日常生活が安定していたとしても、単身でかつ支援がない状態で生活した場合を想定し、その場合の日常生活の能力について記載」するということです。
病院の診察では「症状」について話すことが多く「生活状況」まで話すことは時間的にも会話能力的にもあまりないと思います。
障害年金の診断書を書いてもらうときのコツとしては、以下に挙げる7つの項目を「単身で支援がない場合のことを想定してどのくらいできないか」具体的な生活状況のエピソードを踏まえて説明する紙を用意して、主治医に渡すことです。主治医は生活状況を把握していないので、重い方にも軽い方にも勘違いされたまま診断書を書かれることがありますので、きちんと状況を伝えるために紙に書いて渡しておきましょう。
あとは内容を見た主治医がどの程度の生活能力があるかを勝手に判断してくれます。
●適切な食事
私の場合は「適切な食事」は4になります。助言や指導をしてもできない/行わないです。
エピソードとしては、基本的に日常生活で自分から動いてなにかすることがほぼ全くありません。そのため、食事は全て同居の人が買ってきたものを布団まで持ってきてもらって食べています。布団まで持ってきてもらうのは「介助」レベルで、助言や指導程度では食べることが全くできません。ましてや、健康的な食事など全くできません。同居人がいない間に食事が取れるように常に枕元に食べ物を与えられていますが、食べる量の調節がうまくできず、与えられたものはその時にすぐに食べ切ってしまって、3食に分けて食べることができません。したがって、朝や夜に過剰な量を摂取し、その後お腹が空いても自分でご飯を調達できないため、次に同居人から支給されるまで欠食状態になります。
●身辺の清潔保持
私の場合は「身辺の清潔保持」は、「身体の清潔」と「自室の清掃」で程度が異なります。
「身体の清潔保持」に関しては、シャワーを浴びてデリケートゾーンと洗髪をする程度なら週1回、自主的に行えます。しかし、洗顔や体を洗うなどの行為はいくら助言されてもできません。
つい先日は、同居人に体を洗ってもらうという「身体介助」を受けました。明らかに皮膚に異常が出ているのに体を洗うことができない、洗い方がわからないため、洗ってもらいました。しかし、洗ってもらったあと、自分で洗えそうなところを自分で洗ったところ、加減がわからずに力一杯洗ってしまい、翌日から全身の皮膚にものすごい量の発疹ができてしまいました。介助をされても無視して自分のやり方でやってしまい、結果として身体の健康を損なってしまいました。その後、ますます体を洗うことへの抵抗感が生まれました。
「自室の清掃」に関しては全く行いません。親を呼んで清掃してもらうレベルです。完全に解除が必要です。食べたものがそのまま散らかっていて、ゴミが散乱し、抜毛した髪が散乱し、埃がかぶっています。誰かが掃除してくれるのを待ちます。
●金銭管理と買い物
私の場合は「金銭管理」と「買い物」で状態が全く異なります。
金銭管理に関しては、見えないお金を扱うことが苦手でクレジットカードや電子マネーは使いすぎて支払いができなくなってしまうことがあり、親に借金をして乗り越えたことがあります。ただし、現金のみで目に見えるお金になっていれば自分でやりくりすることができます。
一方、買い物に関しては、家の敷地外に通院以外で出ることができないため全くできません。付き添いがあっても基本的に買い物についていくことはありません。したがって、買い物は全くできません。
●通院と服薬
私の場合は、「通院」と「服薬」で程度が異なります。
「通院」に関しては概ね1人でできますが、引きこもりの都合でどうしても家から出られずに予約をドタキャンすることが度々あります。ドタキャンで断薬になってしまわないように予備で多めに薬をもらっていても、ドタキャンを繰り返して予備も使い切ってしまって止むに止まれず這うように病院に行くことが何度もあります。同居人がいるときは最寄り駅まで送ってもらったり、出かけるまで支度を手伝ってもらったりします。
「服薬」に関しては、お薬カレンダーを使えば大体できます。でも、お薬カレンダーがないとほとんど全くできません。どの薬をどのくらい飲めばいいのかいちいち考えないといけない状況では、どの薬を出したのかわからなくなり、何度も数えなおしてしまっていつまでも飲めません。酷ければパニックを起こして泣き出したり、固まってしまってお薬を目の前に1時間以上座り込んでしまったりします。
お薬カレンダーを使用してからは、その意味での服薬の問題はクリアできました。事前に種類ごとに時間ごとに量を分けてカレンダーのポケットに入れておけば、時間になったら何も気にせずお薬をカレンダーの該当箇所から取り出して飲むだけだからです。
服薬の問題のもう一つは、正しい時間に飲めないことです。どうしても朝晩の服薬や食後の服薬などの指示を守ることができません。そのため、飲まないよりはマシだと思い、薬局で確認した上で、すべての薬を寝る前に一括して飲んでいます。朝の薬も寝る前に飲んでいます。こうすることでだいぶ飲み忘れは減りました。それでも、体が動かない時や気が付いたら時間が経っていたなどの時は、夜の薬を朝気がついて慌てて飲むという状況です。
また、頓服薬の服薬のタイミングが下手で、必要なタイミングがいつなのか自分では把握しきれず、アドバイスを受けて飲むことが多いです。パニックや体調不良に自分で気がつくことができなかったり、不調に気がついていても「不調=頓服」という思考にならずにいつまでも苦しんでいるということがかなりあります。
●他人との意思伝達及び対人関係
私の場合は、この項目はかなり複雑です。同居人及びライン上のピアグループやTwitterでは対人交流があり、一定のコミュニケーションが取れます。しかし、両手で足りるほどの人数としか対人関係がありません。
コミュニケーションは文字で行うことが多く、口頭のコミュニケーションでは話すぎたり話すことが分からなかったり、目を見れなかったりなどの理由で、特定の相手以外とはほとんど「意思伝達/情報交換」という意味でのコミュニケーションができません。
過剰適応によって会話自体は可能でも、会話の直後に自分が何を言ったのか忘れてしまっていることが多く、録音や話すことメモが必須です。また、自分が何を話したか忘れてしまうため、同じ人相手に同じ話題で辻褄の合わない話をしてしまい、不審に思われることもあります。
集団行動は文字コミュニケーションが中心のSNSであればある程度できますが、口頭コミュニケーションの場合は浮いてしまいます。また、近所付き合いは挨拶すらできず、顔を隠して人のいない時間帯を選んで逃げるように生活しています。家の敷地の外に出られないのは近所の人に話しかけられても対応がうまくできないからと、それに対する恐怖心から来ています。
●身辺の安全保持及び危機対応
私の場合は、この項目は判断が難しいです。
コンロの火は消し忘れることがほとんどで、刃物も基本的に床などに放置しています。コンロは危険性は理解していますが、刃物に関してはその辺に置いておいても大丈夫だという感覚があります。
また、通常と異なる事態になった時、それが他人なら適切な対処ができますが、自分だとまず通常と異なる状況だと理解するまでに時間がかかり、パニック様の爆発を起こします。爆発したあとは状況を理解できるので、他者に助けを求めることができます。
しかし、自己犠牲的な生活など、明らかに自分に害のある行動は指摘されていてカウンセリングの主要な課題になっていても、気がついたら自然にしてしまっています。どんなに指導があっても、自分に害のあるはずの自己犠牲行動にはなかなか気がつけないため、援助を求められませんし、辞めることもできません。
●社会性
私の場合は、公共施設や交通機関は使い慣れたものであれば基本的に利用できます。
しかし、例えば、バスなど予測不可能なものは使い方は分かっていても利用できません。始発のバスは利用できます。また、電車は不測の事態に陥ることの恐怖心から空いている電車で座れる電車しか利用できません。立ち続けないといけない電車は同行者が必要です。
以上が障害年金の項目に合わせた私の具体的なエピソードです。障害年金の診断書を書いてもらう時はこのように項目ごとにエピソードを書いて提出すると、適切な診断書を書いてもらいやすくなります。
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