観光コーディネーターという仕事14
三陸も梅雨っぽい天気になってきました。
6月は、教育旅行の受け入れがあったり、町主催の大イベント「岩手大槌サーモン祭り」が開催されますので、晴れてほしいなと天気予報と睨めっこしています。
さて、5月の記憶を辿ると、なんてことでしょう!
会食だらけの月でした(呑み会ともいう)。どおりで今月お金がないわけだ。どおりで時間がなくて忙しかったわけだ。
ということは、たくさんの人たちとお話したということです。
これが私の仕事の意欲や内容の血となり肉となり……(贅肉にもなりますが)。
そのなかでも、いまとても元気な大槌の人たちと山田(お隣の以前私が住んでいた町)の人たちとの交流が3回ほどあり、その両方を知っている私には、とても感慨深いものでした。
「もはや各市町村ごとに頑張っても三陸はだめ」「市町村の壁はまず民間で取っ払って一緒にやろう」という考えは皆同じ。
その決起集会的な熱い感じになりました。なんかとてもうれしくて、始終ニコニコしちゃいました。
5月の主なトピックスです。
お申し込みができる体験プログラムHP完成
準備期間が長くなってしまいましたが、ようやく大槌町観光交流協会のHP内に「体験する」項目ができ、町内の体験プログラムの詳細とお申し込みできるページをつくりました!
6月4日現在、まだ3つと少ないですが、今後どんどん増やしたいと思います。町内の事業者さま、個人の方で、なにか体験プログラムをしてみたい方、大募集中です。「体験プログラム」自体はできるけれど、受け入れに不安があったり、時間的や本業の都合で自分たちで運営するのが無理な方は、観光協会でサポートすることができます。興味のある方は、一度お問い合わせを。
「大槌町合宿・学習旅行補助事業」
昨年も実施したこの事業。
① 大槌町の指定の宿泊施設に宿泊し、かつ
② 大槌町の体験プログラムに参加(震災語り部やジビエツーリズムなど)、または
大槌町・釜石市・山田町の施設(スポーツ施設や交流施設など)を利用
③ 10名以上の団体
上記3つの条件を満たした、ゼミ旅行やスポーツ合宿の団体様に、
❶宿泊代金 1泊につき2000円
❷交通費 5万円〜15万円
を補助するというもの。
昨年はコロナの影響でキャンセルが相次ぎましたが、今年は発表後お問い合わせ・お申し込みが多く、すでに助成金総額の上限に達しそうです。
大槌町にたくさんの人が来てくれるようになり、うれしいかぎりです。
感染症対策をしっかりして、お客様の受け入れをしたいと思います。
「大槌町郷土芸能かがり火の舞2022」
昨年、JR東北ディスティネーションキャンペーン(東北DC)の特別企画として、「大槌町伝統芸能かがり火の舞」を実施し、大変好評をいただきました。けれども、あいにくのコロナ禍。当初予想されていたツアーなどの観光客の姿はなく……。
今年は、そのリベンジでJRさんが北東北3県キャンペーンを実施してくれることになり、大槌町では再び特別企画として開催します!
開催日:7月2日・23日
8月13日・27日
9月10日・24日
(すべて土曜日)
時間:20時〜21時(開場19時3分)
開場:小鎚神社(大槌町上町2番16号 大槌駅から徒歩7分)
料金:一人500円(小学生未満無料)
大槌町民の方は昨年同様無料です
(伝統芸能継承のための寄付金のご協力をお願いします)
また、大槌町のお宿もご利用ください(送迎あり)。
毎回、2団体が出演します。
本物のかがり火を焚いた小槌神社の境内、大変幻想的な雰囲気のなかで、
大槌町の郷土芸能が観られる機会です(普段はお祭りなどのイベントでしか一般の方は観られません)。
このイベントの雰囲気は、↓こちらの動画をご覧ください。
「岩手大槌サーモン祭り」準備
6月12日(日)町の一大イベント「岩手大槌サーモン祭り」が行われます。岩手県沿岸では、鮭の不漁がつづき、養殖サーモンに力を入れています。宮古市の養殖サーモンの話題はよくニュースで流れますが、大槌町でもやっています(笑)。
不肖・私も運営スタッフの一人でして、「ワクワク班」藤原班長(大槌町役場)より、副班長を任命されました!(笑)
なにをするかというと、トラックステージイベントです。サーモンの重さ当てクイズ、サーモンの模擬セリ体験、魚肉ソーセージつかみ取り、サーモンはどれだ!クイズなど、参加型イベントをしていますので、声かけてくださいまし(知らない人に声かけられても反応できないかもですが)。大槌町の養殖サーモンについては、素敵な動画がありますので、ぜひご覧ください。
そのほかの楽しかったこと
★大槌ジビエツーリズムのプログラムのひとつ「「若手ハンターとプチ狩猟体験&ジビエBBQランチ〜狩猟とジビエにふれる〜」に参加しました。
また、ハンター・兼澤氏の狩猟にも同行してきました。
参加の目的は、もちろん私が参加したかったからでありますが、実はハンター専門誌「けもの道」で大槌ジビエを取り上げてくれるということで、3泊4日で取材に来てくれた私の前職の友人のサポートという役目もありました。
天気はよかったんだけどね〜〜〜、みんな私のせいっていうだけれどねえ〜〜〜、鹿が出てこないことって少ないそうなんだけどね〜〜〜と言われましたが、私が狩猟同行すると、鹿が出てこないようです。
なんかの鹿避けオーラが出てんのかな?
翌日の私抜きで行った狩猟同行取材では、3頭仕留めたとかなんとか。
★最近知り合いになりました漁師さんに頼んで、ホタテ作業の手伝いをさせてもらいました。この時期のホタテの作業といえば、ホタテの赤ちゃんをロープに吊す「ホタテの耳つり」です。
地域のもともとある素材や資源を体験プログラムにするものとしては、地域の漁業など産業のことも勉強しなければなりません。
また、同じ三陸でもやり方が違うこともあるので、そういうのも知りたいと思っていました。
が、やっぱり自分がやってみたいからなんですけれど。
タイミングが合った2日間のみでしたが、とても楽しかったです。
なんとなく
最近地域おこし協力隊の悩みで気になるのが、「成果をあげられない」というもの。まだ20代の人たちにとって「成果」ってどういう意味なのかな?と不思議に思います。
私は50を過ぎても「成果を上げられた」「成功した」と思える仕事はひとつもありません。ましてや、私がみなさんの年のとき、ほんとうにダメダメでおばかな新米でした。「ちむどんどん」のヒロイン・暢子の上をいっていたと思います(笑)。元気だけが取り柄的な。
でも、私にまわりにいる地域おこし協力隊などで地方に移住してきている20代30代の人たち(当町に限らず)は、私の若い頃に比べて、ほんとうにまじめで賢いし、意識も高い。そしてとても頑張っています、それだけですごい!と思い尊敬しています。
実績報告とかを制度的にしなくてはいけないので、「あれやった」「これやった」と明確に示せるものを「成果」と言っているのかもしれません。なにを「成果」とするのかは人それぞれだけれど、目標によっては長い期間が必要。元々あった地域の課題を数年で解決できる人がいたら(まれにそんな凄い人たちがいる)、たぶん次は一地域にとどまらず全国、世界で活躍しに行っちゃうでしょう。
なにが言いたいかというと、「気にすんな」です。
「成果」って、漠然としていてもビジョンがあって、日々コツコツとやっていれば、「あれ?去年のこといつの間にか評価されているかも!」っていうふうに感じるものだと思います。
大槌町を深く知った驚きや喜びがあったこと、大槌町の生活を楽しんだことなどの話が報告でできることこそ、地域おこし協力隊として、ものすごく大きな実績なのではないでしょうか?
(事務局ではなく私個人の意見です)
なんて、先輩ぶった話になってしまい、すみません。
なので、私のnoteの内容は、成果や実績ではなく「とりあえずこの月にやったことリスト」的になってます。あしからず。