おすぎとピーコさん

何日か前、ピーコさんの居所が分らないという記事をチラッと見たのだが、今日ピーコさんが万引きで捕まったという記事を見た。
万引きという言葉にビックリしたが、よく読むと、事情はかなり複雑だった。
弟のおすぎさんが認知症になり、ピーコさんが一緒に暮らして老々介護をしていたそうだ。ところがピーコさんも認知症になり、おすぎさんは施設へ入所。
残されたピーコさんは一人暮らしをしていたのだが、認知症が進んだのか、万引きを繰り返していたのだとか。
ついには外出したまま行方が分からなくなり、警察も捜索していたらしい。今は施設に入所しているとのこと。無事で良かった。

この話、他人事ではないのである。私も弟も独身なのだから、両親が亡くなったら、姉弟二人だけになる。どちらかが認知症になったら、老々介護が待っている。
弟が先に認知症になったら、私はなんとかして施設に入れることが出来ると思うけど、私が認知症になったら弟にそれが出来るだろうか?弟は私と違ってあまり要領が良くないし、交渉とか調整とか苦手なんだよな。
認知症どころか、私が先に死んだら弟は一人で大丈夫だろうか?ああ、でも私と違って友達がいるか。
今から老後のことは話しておかなければ、ならなそうだ。母が認知症になって、父の老々介護を経てホームに入居したことで、老後というのが「まだ先」のことではなく、すぐ目の前というのを実感していている時に、このニュース。身につまされる。
おすぎとピーコさんのように、財力や人脈があっても認知症になると、この結末になってしまうのだから、何も持っていない私達姉弟なんかどうなってしまうのやら。

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