実家に帰る人

51歳女性、独身。離れて暮らす母が認知症になったため、記録を残そうと思う。

実家に帰る人

51歳女性、独身。離れて暮らす母が認知症になったため、記録を残そうと思う。

最近の記事

おすぎとピーコさん

何日か前、ピーコさんの居所が分らないという記事をチラッと見たのだが、今日ピーコさんが万引きで捕まったという記事を見た。 万引きという言葉にビックリしたが、よく読むと、事情はかなり複雑だった。 弟のおすぎさんが認知症になり、ピーコさんが一緒に暮らして老々介護をしていたそうだ。ところがピーコさんも認知症になり、おすぎさんは施設へ入所。 残されたピーコさんは一人暮らしをしていたのだが、認知症が進んだのか、万引きを繰り返していたのだとか。 ついには外出したまま行方が分からなくなり、警

    • 眼球の注射

      あのクソ痛くて、クソ高いでお馴染みの眼球注射、終わった。 なんか前回は注射終って、消毒するときが痛かったんだけど、今回は点眼麻酔がイマイチ効いてなかったのか、目を開けたたままに固定する器具付けたところからずっと痛かった。注射そのものは痛くなく、器具で押さえてるところが痛くて、消毒がそこに染みる感じ。全体的にずっと痛くて、心の中で「早く終われ、早く終われ」って念じてたわ。 終わってから軟膏を目に塗られて、眼帯。麻酔が切れたのか、だんだん痛くなってきて、治療中より痛くなった。もう

      • 父は相変わらず

        うちの父は昔から気に入らないことがあると大きい声でキレるタイプなのだが、老人になって少しは丸くなったものの、本質的には変わらんという出来事がついに起こる。 ホームの母に会いに行き、帰りにタクシーに乗ったのだが、父の道案内が間違ったことに私が気づいて運転手さんに「あ、ここ右に曲がってください」と指示し、運転手さんが曲がろうとしたら、父が「なんで曲がるの!」と大声でキレた。 私は運転手さんに「あ、曲がんなくていいです、ごめんなさい」と声をかえる。こういう時は怒りが増さないようにす

        • 左目見えづら過ぎるんだが

          私の左目の網膜静脈閉鎖症の治療が明日なのだが、嫌過ぎる。痛いし、高いし。 しかし、左目の見えない点々が増えたので、見えづらい。数字と文字を見るのがキツい。6なんだか8なんだか3なんだか。仕事の処理速度、遅いったらありゃしない。 これ視力回復しなかったら仕事キツいな。注射、痛いし、高いし、憂鬱だけどやらねばならぬ。どうか1本で済みますように。

        おすぎとピーコさん

          ホームの母に会いに行く2回目

          母の介護保険証をグループホームに持っていき、面会もした。 私のことは近所の女の子だと思っているらしい。まあ、仕方がない。通りがかったホームの職員さんを弟だと思ったり。 毎日寝てるそうだ。落ち着いているようで良かった。デジタルフォトフレームを持っていったんだけど、ちゃんと見れてるかな? 取り急ぎ適当に写真入れたから、もうちょっと昔の写真探して入れてあげよう。

          ホームの母に会いに行く2回目

          ホームの母に会いにいく

          弟の緊急入院というハプニングで少々疲れたが、とりあえず日曜はホームの母に会いに行った。とても元気そうで良かった。私のことはすぐには思い出せなかったけど。父のことはすぐに分かって「お父さんのことはすぐに分かるよー」と言われて、父は嬉しそうだった。 母はしばらく髪をカットしていなかったので、担当の介護士さんに前髪を編み込みにしてクロミちゃんのクリップで留めてもらってた。なかなかカワイイ。母のそんな姿見たことなかったよ。担当さんありがとう。可愛かったので写真も撮っといた。父と母のツ

          ホームの母に会いにいく

          3年半ぶり2回目の網膜静脈閉塞症

          3年半くらい前に網膜静脈閉塞症の治療をし、それ以来半年に一度経過観察で眼科に通っていたのだが、また網膜静脈閉塞症で左目の眼底出血が発覚。いや、なんとなくまたやったかなって感じはあったから、驚きはしなかったけど。 網膜静脈閉塞症は高血圧の人がなりやすい症状で、血管が詰まり眼底で出血する病気。目以外のところ、脳や心臓の血管が詰まると脳梗塞や心筋梗塞になる。眼科の先生いわく、私の年齢でなるのは稀なので、しっかり内科で高血圧の管理したほうが良いとのこと。 最初の網膜静脈閉塞症は、なん

          3年半ぶり2回目の網膜静脈閉塞症

          ボロボロの実家

          うちの実家は築50年くらいになるので、本来建替えるべきなんだろうけど、そこまでお金をかけるなら、他の場所に引っ越したいので、両親を看取るまでの間はなんとか補修でしのぐことに。郊外で車がないと何もできない不便なところなのでね。 それにしてもボロボロだし、母が認知症になってから片付けや掃除が行届いてないので、すぐに引っ越してくることができない。 これは認知症あるあるだと思うけど、母が買ったのを忘れて同じものを何回も買ったり、通販で買った洋服がサイズ合わないのに返品してなかったりで

          ボロボロの実家

          母の退院と入居

          私、父、弟の三人で母を入院している病院に迎えに行く。私のことわかるのかな?まあ、分かんなくてもいいけど。 車椅子に乗せられて母がきた。思ったより元気そう。良かった。私のことは分らないようだ。「アナタは分らない」。キャップ被ってメガネにマスクじゃわからんよな。ちょっとメガネをずらして「わかる?」って聞いてみたら「メガネしたほうがいい」だって。 介護タクシーに乗ると母は外を見ながら「桜がキレイだねぇ」とつぶやく。いつものお母さん。私のことも分かったのか「今日は仕事は休み?」と聞い

          母の退院と入居

          母の入居の準備

          母の入居に必要な身の回りのものは、なるべく新しいものを買ってあげることにした。ものには名前を書けとのことだったので、服、コップ、寝具に名前を書く。なんだか保育園の入園準備みたいだ。母も私が幼稚園に入るとき、こんなふうに名前書いたんだろうな、と思いながら。 お箸は名入れしてもらった。箸と湯呑は少しいいものを父と夫婦にした。いずれ形見になるかもしれないし。

          母の入居の準備

          父と私の関係

          うちの父は今で言うパワハラ夫で、自分の機嫌を他人に取らせるタイプだったので、大嫌いだったわけだが、母の認知症がきっかけで、良く話をするようになった。 私が大人になり、父が年老いたので、話が対等に出来るようになったし、立場的にも父が私に頼る形になったので、今まで距離があったのが噓のように自然に話ができている。 とはいえ、父も歳を取ってだいぶ丸くなったたが、別人になったわけではないので、たまにイライラしだす。父がイライラしたら、こっちも強めに言い返す。子どもの頃は父がイライラし出

          父と私の関係

          母のグループホーム

          役場の方が入居できるグループホームを見つけてくれて、入居の段取りをしてくれた。ありがたい。 弟と実家に帰り、何はなくともご迷惑おかけしたご近所の方にお詫びに行く。久しぶりに会うご近所さん。お互い歳を取った。親世代はすでに亡くなっている方もいる。ああ、時はどんどん流れているのだ。 グループホームに入居の相談に行く。みなさん良い方で安心した。入居の日時を決め、持ってくるものなどを確認。着替えや寝具を名前を書いて持って来いとのこと。新しいものを用意することにした。 お金の話。これ大

          母のグループホーム

          母が認知症になった

          先日、認知症の母をグループホームに入居させた。 私も弟も独立し、父と母の二人暮らしだったのだが、離れて暮らしてる間に母が認知症になった。この半年で症状が進行し、父が母の介護をしていた。いわゆる老々介護。私は父との関係があまり良くなかったこともあり、時折母から手紙が来るのを読むだけで、連絡もせず、帰省もしていなかった。そんなわけで、私はそのことを知らずにいた。 そんなある日、珍しく父が私の携帯に電話してきた。母が私と話したいと言っている。電話に出た母は普通に話していたし、元気そ

          母が認知症になった