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授業 【シュタイナー教育 Christof Wiechert氏①導入】

9月中旬から養成コースが始まり、1、2週間目の時間割は下記でした。授業は1コマ80~90分です。

【1週間目】
1時間目:Theosophy 神智学 、Prof. Dr. Peter Lutzker
2時間目:音楽、Alexander Kölble氏
3時間目:養成コースの概要、Iris Taggert氏
ー昼休憩ー
4時間目:選択科目ー英語 概要、Prof. Dr. Peter Lutzker

【2週間目】
1時間目:Waldorf(シュタイナー)教育 導入、Christof Wiechert氏
2時間目:音楽、Alexander Kölble氏
3時間目:Waldorf教育 導入、Christof Wiechert氏
ー昼休憩ー
4時間目:選択科目ー英語 低学年、Prof. Dr. Christoph Jaffke

私が所属しているのは、教員養成コースのInternational Masters 第6期(IM)です。IMのコーディネーターであるIris氏は英語、手仕事の専科・担任としてドイツのWaldorf学校で20年近く活躍されていた方で、包容力というか、器が本当に大きいです。

この記事では、Christof Wiechert氏によるWaldorf教育 導入について触れています。


Wiechert氏はWaldorf学校卒業生で、オランダの母校で3度のクラス担任を含め30年間教師として活躍され、後にスイスのゲーテアヌムの教育部門代表も務められています。
柔和なまなざしとユーモアで一瞬にして生徒を惹きつけ、毎日授業が楽しかったです。

授業はまず皆で円になってテニスボールをバウンドすることから始まりました。20人近くの人が同じタイミングでボールを床にバウンドするだけですが、耳を澄ませて周囲と呼吸を合わせないと意外と難しいです。
1週間かけて、自分1人でのバウンド→右隣の人へバウンドさせながら同時にボールを渡していく→右隣左隣交互等、複雑になっていきます。授業の前に手足を動かすことで頭が冴え、円での活動はクラスメイトへの共感や一体感を生み出します。

Waldorf教育の特徴の一つであるエポック授業(*)については、人間の発達、Chronobiology(≒体内時計)の点から、人間のリズムに合わせ考えられているとの事でした。
子供の成長に合わせて授業を組み立てることの大切さを強調され、同時に、目先のメリットばかりに目が行き、早期教育で数学や読み書きを幼少期から詰め込むことの弊害にも言及されていました。

*1-12年生すべての学年の1時間目に毎日行われる100分前後の授業のことで、3-4週間同じ科目を集中的に学ぶ

また、教師はMaster of timeである事。そのためには生徒一人一人と向き合い、授業を推理小説のように終わりから逆算して組み立てること、実例をもとに学びました。

エポック授業は連続ドラマのように、続きが気になる形で終わらせること、それは生徒の好奇心を掻き立てるだけでなく、シュタイナーの睡眠に関する見解とも関係しています。
エクササイズや実験をして授業を終了させ、(To be continued...)、生徒は家に帰り夜睡眠、そして翌日、内容を振り返り法則等を導き出す、、この繰り返しです。

②へつづく

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