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私と仏の、楽しかった雪国旅行記。





例に漏れることなく、今回の旅先も経県値アプリを見て選定。




お分かりだろうか。ほぼほぼ真っ赤に染まった日本列島の中で、際立って真っ白な県が一つあることを。この白は雪のせいではない。そう、マジで通過すらしたことがなかった、秋田県。


何があるのかもよくわからず、秋田県のどこが観光スポットなのかも知らず、とりあえず温泉がいいな〜くらいのテンションで、男鹿温泉の宿を予約。後ほど書くけど、とっっっってもよい旅館だった。


ただ東京から直で行こうとすると、秋田新幹線や男鹿なまはげラインとやらを乗り継いで6時間近くかかるとのことだったので、まずは秋田駅に一泊。んで翌日に男鹿に移動して温泉に一泊。というプランにした。こんな感じでビジネスホテルに素泊まりで泊まる時は、ハズレのない「ダイワロイネット」を決まって選ぶようにしている。そろそろ会員になってもいいかな。


そんなわけで。


一応日程はある程度2人で「ここだね」と当たりをつけた状態で、まず私が勝手に宿を押さえる。そして共同カレンダーに登録する。登録されて初めて旦那様 a.k.a. 仏が旅行プランを知る。旅先を知った仏がその土地の良さそうな居酒屋を探し始める。並行して私は交通機関周りを手配したり、その土地で観光したいアートや買いたいお土産を調べる。私たち夫妻の旅行は、大体こんな感じで分担され、当日を迎える。



今回の旅も金曜に休みを取って、2泊3日。日曜日は完全に移動日。


行きの新幹線は雪で停止したり、ノロノロしたりしたけど、なんとか無事着いた。着いたはいいが、やはり。寒い。


髪伸びたな


「パピコ」みたいな名前の駅ビルの中で、さっそく秋田名物の稲庭うどんをランチとして食べた。銀座にも店舗がある「佐藤養助」というところ。


ゴマと普通のつゆ?との2種類セット、つるっと!
しっかり、ちゃっかり、0軒目



その後、雪降る中ホテルにチェックインし、仏は少し仕事をしていた。私はその横でポコポコ(ゲームアプリ)をして遊んだり、1人で勝手に赤れんが郷土館に観光に出たりした。自由な俺ら。


仕事を片付けた仏と合流し、17時オープンのビアバールにオープンと同時にかちこんだ。秋田美人のビール、なまはげIPA、あきた吟醸ビールの三種を飲んだ。そして残念なことに、ここで私の旅のお供であるチェキが壊れる。旅はこれからだというのに。



本当はもう少し違うビールも飲んでみたかったけど、我々の夜は忙しいので断念。仏が組む居酒屋タイムスケジュールは、非常〜にタイトなのである。酒飲み×欲張り。駅前の「ポッピンシャワー」みたいな変な名前の居酒屋が18時で予約されてるとのことで、私たちはビアバーを後にした。


たどり着いた2軒目は、炉端のある日本酒マイスターみたいなバーテンダーがいた郷土料理・和食のお店。きりたんぽ焼きを始め、ハタハタやぎばさなど、秋田ならではのものを堪能。写真の魚は秋田県で獲れた真鯛(だったはず)なのだけど、1800円だったので驚き。東京で食べたら、もっともっとするよね。


歯が怖かったお


そしてシンデレラの如く、またその時がやってきた。3軒目の時間である。まぁまぁ気持ちよさそうになっている仏にガイドされて辿り着いた先も、いかにも秋田な居酒屋。店前になまはげがいたけど、それを遥かに上回るクセの強さを発揮していたおばあちゃんに案内された。秋田焼酎のお湯割りを飲みながら、謎に豪華なお通しを食べた。


これがお通しって、どういう?



予約自体はここで終わっていたはずが、「実はもう一軒行きたいところがあって」と4軒目まで提案してきた仏。こわい。でも結局その4軒目には入れず。仕方なくローソン(時給の低さに驚愕)で缶ビールを買って、ホテルへ。翌朝は男鹿への移動で、交通の便に限りがあったので(あ、あと、徳島旅行で当日にバスに乗れないというハプニングがあった教訓を思い出して)サクッと飲んで、早めに寝た。


***


翌朝は、秋田市民市場の食堂にて朝食。


ピンボケハムエッグ定食(610円、現金のみ)


お腹いっぱいで電車に飛び乗り、男鹿駅に着き、道の駅で時間を潰したり、クラフト酒の飲み比べをしたり。※午前10:45



その後、予約していたシャトルバスに乗り、なまはげ館へと向かった。伝承館という別の建物ではなまはげの実演もあるとのことだったので、参加した。


なまはげと聞くと「泣く子はいねが〜!!」で、子どもを襲いにくるイメージだけど、あれは子どもだけでなく、怠けてる嫁も対象らしく、実演では私もしっかり怒られた。大晦日にやってきて、「一年怠けてたんだろ〜?!ちゃんとしねーと来年いい年にしてやんねーぞぉ〜?」「ひぇ〜ごめんなさい〜!!いい子にしますぅ〜いい年を保証してくださいぃ〜!!」という伝統芸能らしい。



なまはげ館の後は、男鹿水族館GAOに行った。前日にホテルで買った地域新聞・秋田魁新報の「地域面」で、この水族館のアシカのたんぽぽが最近第二子を妊娠したという記事を読んだので、会いに行ってきた!!!


たんぽぽはもちろんのこと、シロクマのユキとかいうずっと寝てる奴もいた。既視感があった。




そしてたんぽぽの第一子は、私と誕生日が一緒で、名前もなんだか近かった。この水族館と溝口家は何か繋がっているのかもしれない。


少し怖がり、、、?


閉館時間も近づいてきたところで、私たちは宿へと向かった。シャトルバスの運ちゃんが「あの宿は結構坂を登るから迎えにきてもらったらどうだ??」と言っていたのでダメ元で電話してみたら「申し訳ありません、、、水族館と宿の間での送迎は行っておらずで、、、」と断られてしまったので「大丈夫です!頑張って向かいます!」とお返事して電話を切った。


確かに坂が急だと感じる瞬間もあったけれど(キャリーケースは終始仏が引いて歩いてくれていたので)思ったよりも苦しくなかった。なぁんだ、もう着いちゃった〜♪と旅館の大きな駐車場に入ったあたりで、旅館の人がわざわざ外に出てきてくれて、キャリーケースを運んでくれた。「寒い中、ありがとうございます。お待ちしておりました」の声を聞いて、確信。あの電話先のお兄さんだった。


丁寧な館内案内を受けて、部屋に到着。夕食まで時間があったので、少し部屋でボーッとしてお風呂に入った。



お風呂から上がって部屋に戻ると、仏が「露天風呂でおじさんと若い兄ちゃんと3人になって、色々話したんだけどさぁ」と男風呂トークをし始めた。確かに女風呂にもおばさまと若い女の子がいたから、それぞれの相方がそれぞれお風呂に入っていたのだろう。


話を聞くと、どうやらその若い子(仏の10歳近く年下だったとのこと)も既婚で、奥さんのお誕生日祝いでこの旅館に来ているとのこと。同じ宿泊客である自分たちのステータスをドヤりたいとか、そういう気持ちは一切ないのだけど、20代前半でパッと泊まりに来れるようなお宿ではなかったので、すごいねぇとなった。


そして迎えたわくわく夕飯タイム!女将さんの丁寧な説明と共に前菜からお造り、そしてメインのきりたんぽ鍋まで一気に駆け抜けた。


また秋田美人ビール飲んでる



女将さんに教えてもらって「へぇ〜!!」だったのが、きりたんぽは家庭ごとに味付けの違いはあれど、7種類の食材が入っていないと『きりたんぽ』とは言えないのだそう。その7つの具材とは、きりたんぽ・鶏・せり・ネギ・しらたき・まいたけ・ゴボウとのこと。ここの旅館のものには、これにプラスして油揚げとエノキが入っていた(ような薄ら記憶)


そんなトリビアで我々の博識ぶりに拍車がかかったところで、そろそろお暇かな〜と思っていたら、後ろの方の席(会場食だった)から「○○ちゃん。お誕生日。おめでとぉ〜!!!今日は...」という変なロボットの喋り声のようなサウンドが聞こえてきた。振り返ると、先ほど浴場で会った女の子が旦那さんである彼と、女将さんと、おそらく彼が用意した?喋るぬいぐるみに祝われていた。


お風呂上がりに仏から一連の話を聞いていたので、「あぁ〜!!」と2人で顔を見合わせた。そして、その会場にいた他の宿泊客も和やかにそのぬいぐるみが喋り倒すのを見届けた。(まぁまぁな尺で喋っていたw どんだけの長文をプレセットしていたのだろうかw 想像するとなかなかにおもろい)



ぬいぐるみが満足げに話し終えるのを見届けた後、みんなで拍手をしたら、彼女も「すみません、ありがとうございます」といった表情で私たちに会釈をしてくれた。食後に美味しい緑茶をいただいたような、なんだかそんな温もりに包まれた気がした。



***


翌朝起きて、朝風呂をし、これまた美味しい朝ごはんをいただき、私たちは駅まで向かった。駅までは旅館が車を出してくれて、50分近くかけて向かった。ドライバーのおじさんが「どのルートで来られました?海沿いは走られましたか?時間もあるので、海側を通るルートで向かいましょうか?」と提案してくれたので、お願いした。


ら、天気は悪かったものの、逆に雨が上がった直後、日本海にかかる虹に遭遇することができた。



運転手のおじさんにお礼を告げ、またしても道の駅で時間を潰したりトイレに行ったりして電車に乗り、秋田駅へ戻り、そのまま東京へと帰ってきた。母と妹に、いぶりがっこのお土産をパパッと買って。


***



帰宅して、アンパッキングをして。翌日月曜の仕事(きつかった)も終えて、その後の営業日もなんとか乗り越えて。「先週の今頃は秋田だったんだねぇ」なんて週末も過ぎて、また月曜日の今日。



旅行をする度に思うのは、旅行という時間や空間は、本当に魔法なんじゃないかってこと。ここ最近、自然の多いところへ旅行しているが故に東京都との圧倒的違いでそう感じているだけなのかもしれないけど、やはり旅行とは異空間であり、未知に出会える体験であり、学びの機会だと感じる。


そして旅行の度に、仏が仏であることを実感します。こんなに自由奔放で、やりたい放題、連れ回し放題の私に文句一つ言わずについてきてくれて、更には楽しそうにしてくれる人も、なかなかいないと思います。あとは何より、人にペースを乱されるのが嫌(だから一人旅が大好き)な自分が、ストレスなく誰かと旅を出来る背景には、彼の懐の広さがあると感じます。急に褒めたぎってるけど、これマジな。


「よくこんな気の強くて乱暴な嫁さん相手にできるね」と昨夜なんとなく放ってみたら「気が強くてイライラすることもあるけど、いいんだよそれで〜」と言っていました。あ、やっぱりイライラはしてるんだ(笑)と思いつつも、Just the way you areでOK(BillyJoelのほうでもBruno Marsのほうでも、どちらでも可)ってことで、今日も幸せに眠りにつこうと思います。



いつもありがとうございます。またいつでも旅行のできる健康な足腰と肝臓で、寒い冬も乗り越えていけたらと思います。目指せ、200点台!












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Mari Mizoguchi
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