全力疾走猪突猛進!おしりのテイクアウト
コロナが落ち着いてきて、マスクはしていても、どこか表情は和らいで、ほぐれているように感じる今日この頃。
息子の保育園の運動会は、そんな中でも制約変わらず観覧は保護者1人までということで、私が観に行ったのだけど、そこで息子が見せてくれた姿は一生心に焼きつけておきたい最高の思い出になった。
わが家の子ども達は、娘も息子も基本的に人前で臆することなる堂々としているタイプだが、今回の息子の運動会は、久しぶりの園での行事に私の期待も高まって、応援グッズ(息子の名前と写真を貼ってデコったうちわ)を手作りしたりして事前にものすごく楽しみにしてて、本人にもそれを伝えていたこともあり、当日本人も尋常ならざるやる気満々状態で登園。
クラスみんなでの踊りが終わった後、1人ずつ名前を呼ばれてヨーイドン!と先生が笛を吹くと、幼児の脚に合わせた低いハードル、IKEAに売ってそうなポップアップ式のトンネル、平行棒の簡単バージョンブロック、とび箱でフィニッシュの流れの障害物走のような個人別プログラムが始まった。子ども達みんな、ひとりひとり本当に頑張って走ったり歩いたり、時には緊張で泣きべそかきながら先生と一緒に障害物を乗り越えて行く姿は人の子ながらグッとくるものがあったのだけど、いざ息子の番になってスタートしたら、しょっぱなから「猪突猛進!猪突猛進!猪突猛進!」と大声で叫び4台のハードルを猛スピードで走り抜け、その勢いで頭からスライディングでトンネルに入りもんどりうちながら出てきて全速力で平行棒を駆け抜けてとび箱に這い上がり思い切りジャンプしてゴールに走り込むという、目にも止まらない勢いで駆け抜けたのだ!!
冒頭の、そもそも1台ずつ両足でジャンプしたりゆっくり跨いだりをみんながしているハードルに、猛スピードで「ちょとつ!!!」と叫びながら走り込み、しかも1つも倒さず鮮やかに駆け抜けた時点で保護者席からはおおぉ〜みたいなどよめきと笑い声が上がったのだけど、その後も勢い衰えず全力疾走した息子が本当に良くて、なんてすごい子なんだ!!!って心から感動して、すごく誇らしいのとスカッと気持ち良いのとで、ちょっと放心しかけたくらい。
こんなに思い切り良く全力でやれる息子、尊敬するし、かっこいいし、最高過ぎて胸がいっぱいだよ。自分は小さい頃全然こんなかっこよくなかったから、本当に、自分の子とはいえ別人格ってことを改めて感じもしたし、でもかーちゃんも、仕事では脇目をふらず全力疾走してるし、やっぱり親子なんだ!仲間なんだ!って思ってすごく連帯感も感じた。それぞれのフィールドで、猪突猛進をやっちゃう親子、最高じゃない?
唯一にして最大のミスとして、あまりの息子の速さに慌てて録画したつもりのスマホの動画が撮れてなくて一瞬他の果てまで凹みかけたのだけど、優しくて気が効くママ友が録画してくれていたおかげでこの素晴らしきシーンを後で家族や友人とシェアすることができた。
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そんな息子、これは運動会とは別の日のことだけど、一緒にお風呂に入って、私のほうがゆっくりしっかり湯船であったまり、息子は先に上がってパパに一通り拭いてもらったところにホカホカの私が出てきて、髪の毛を拭いていたら、後ろからお尻にどーんと顔ごと突っ込んできて、「あったかいなぁ。これはいいおしりだなぁ。おうちにもってかえろう」とか呟いていて、なんだか肉まんのテイクアウトか?くらいの雰囲気、すこし物語の台詞のようでもあり、なんて可愛らしい可笑しいことを言う子なんだろうと思った。
保育園で出されてもいない架空のおやつ(バナナアイスやぶどうゼリーとか)を食べたとか、雨の日なのに今日は外で遊んだとか、誰も得しないし損もしない虚言癖のある息子だが、おしりのテイクアウトもなんだかこともなげに、当然に、みたいな口ぶりなのが面白い。
よくお母さんのおっぱいに依存してていつまでも離れられない子とかもいるけど、別にお尻依存というわけではなく、お風呂あがりたてホカホカのおしりがなんか気持ちよくて、出てきた言葉なのかなぁ。
論理的な説明や解釈が馬鹿馬鹿しくなるくらいに、息子の世界は自由で豊かで弾んでる。
ママは3歳の君の姿を一生の宝ものに思うよ!
追記
ちなみに3歳児が「ちょとつもうしん!」なんて言うのはもちろん鬼滅の刃の影響。私も鬼滅は大好きで、特に伊之助は大好きなキャラクターのひとりだから、息子が伊之助の真似してるのは全然OK。でもすぐに「このクソが」とか言っちゃう口の悪さもオプションでついてきちゃう。。
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