SNSのキャッチコピーの役割

近頃、SNSでの投稿をせず俯瞰的に見て
気づいたことがあったのでお話します。

SNSでよく見かける
「絶対に買うべき○選!」
「〇〇がうまくいく習慣」
「どこどこのコレ、売り切れ注意!」

キャッチコピーと読んで良いのか単なるタイトルというか定かではないですが、「SNSの中でキャッチコピーはどれ?」と聞かれたら1枚目の目を引くあの文章を指す人が多いのではないでしょうか。

あのキャッチコピー、とても目をひきます。
つい気になって私も見てしまうし私も過去に投稿で使ったことがあります。決して悪いものだとは思わないしSNSという文化に合っている。
効果的なライティングの1つの技術であることは間違いありません。(心理学を利用したなんちゃら効果みたいなヤツ)

ライティングの知識がSNSの普及によって身近になって使いやすく教えてくれる人も増えて、
商品やサービス・情報を提供する側にとってはターゲットに届けるために必要不可欠になってくるのかもしれませんね。


ただ、情報を受け取る側にとってはどうでしょうか?
確かに
・いち早く情報が見つかる(スピード感)
・インパクトがあって
 好奇心を掻き立てられる(衝撃)
・失敗のない成功法を見つけられる
 (やっぱりスピード感&損得)

一見情報を精査できて、効率的で、有益なように思えますが、消費者の思考、浅くなりませんか?

私が投稿に思い切ってどんどん取り入れられない理由はここにあったんだなと気づきました。
あまりにも同じような謳い文句をする発信者が増えたせいか、消費者が提供する側に操られてる感が見え透いてるようで、いつの間にか他人軸に乗せられているようで、私も思考が浅くなって自分を見失いかけた1人な気がしてきました。


私が素敵だなと感じるキャチコピーは、有名どころでいうと

「そうだ、京都、行こう/JR東海」
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
 私は、あなたと結婚したいのです
 /ゼクシー」
「乾杯をもっとおいしく。/Sapporo」

などなど、いずれもとても情緒的で想像力を掻き立てるもので商品の背景にある物語や奥行きを感じるものでした。届ける側は、商品の世界観を消費者の価値観に重ねるきっかけをキャッチコピーで作ってくれているんじゃないでしょうか。

「キャッチコピーがその商品の全ての正解を物語っている訳ではない」そんな感じがします。そこに消費者と商品・サービスをつなげる余地があるから美しいんだなと感じたんです。
商品を受け取る側が、その場の損得勘定や何処かの誰かと比べる必要のない自身の感情や営みを基準に商品・サービスイメージを受け取れるのが美しいキャッチコピーのあり方だと私は感じました。

多分、昨今のSNSで使うのは不向きで、SNSという媒体を活かすのであればこの記事の前者のキャッチコピーの方が効果的なのです。
ただ、私は美しいと思うキャッチコピーのそばで発信がしたい。

どっちが良い悪いではなく、自分が心地よく商品・サービスを提供するためにもキャッチコピーのあり方は媒体によって違うものだと気づけてよかったように思います。


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