老犬アイテムの洗濯
介護、というほどでもまだないのだが、我が家の老犬ウイリアムさんが今年に入ってから時々オネショをするようになった。本人(本犬)はお手洗いに関しては自分に厳しいルールを設けているようで、ヘルニアになって下半身が動かなくなっても上半身で這ってトイレで用を足すような性格なので、おオネショ事件には私も本人も驚いている。わざとトイレを失敗することは生涯で片手で数えられるようなほどしかなく、それも余程の理由があったからで、大体悪いのは私であった。
ウイリアムさんが自分専用のクッションの上に寝ながらオネショをしてしまい、起きてから本当に申し訳なさそうに落ち込んでいる様子をみると、全くもって叱るなんてできない。わざとじゃないし、本人が一番落ち込んでいる。何せ、とにかく「きちんとしたい」性格なのだ。
だからオムツをしようとは、今のところ思えない。私が頑張って片付ければいいのだし、本人の意思を尊重したいと思っている。
オネショは今のところ2、3ヶ月に1回くらい。今日はたまたまその日だった。
ぼんやりしてため息をついているウイリアムさんに「大丈夫だよ洗えばいいんだから」と声をかける。それでも「ごめんね」と今にも泣き出しそうな顔をしているのだ。
こんな時、夫が乾燥機付き洗濯機を買ってくれたことを、本当にありがたく思う。
シミと匂いを抜くために手洗いのつけ置きをしてから、洗濯機へ投入。
あとは自動で洗濯機が頑張ってくれる。
ドラム式乾燥機付き洗濯機は、以前の縦型の洗濯機に比べると、やはり生地の痛むスピードが早いなと感じる。コットン100系の夫のTシャツやデニム生地のような厚手で乾燥機をかけてもへっちゃらなものなどはそんなに違いを感じづらいが、レースのもの、薄手のもの、コットン以外の素材などはネットに入れて洗っていても、明らかに縦型洗濯機で洗っていた時の方が痛まなかった。もちろん痛みやすいそういうものは乾燥はかけない。それでもどうしても素材がダメになるスピードはドラム式の方が早いと感じている。詰まるところ私の服はほとんど乾燥機のお世話になる機会がないのだが、前述の通りウイリアムさんの洗い物は非常にお世話になっている。
ドラム式洗濯機を買おうかと提案してもらえた時、
「勿体無いよ、高いんだよね、いいよこの中古の縦型洗濯機で」
と私は言っていたのだが、
ウイリアムさんの今の洗い物を考えると、もうすでに十分精神的に元は取ったと思える買い物であった。