スタバ離れ。私が変わったのか時代がそうさせたのか。
ちょっと数年前まで、スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーによく行っていた。目的はWi-Fiである。速度の速いネット環境と電源があり、集中して仕事ができる場所ということでよく選んでいた。
しかしここ数年、全く行っていない。スターバックスコーヒーはそこそこ近場に数店舗あるのに、どうしても立ち寄れない。
お店が常に混んでいることもあるのだが、その混んでいる質がどうにも息苦しいのだ。息苦しいというのは、比喩ではなく、本当に息が詰まりそうに感じていくる。人が密集しているせいなのかもしれないが、全体的にどんよりずっしりと重苦しい空気がのしかかってくるように感じてしまい、席に座っていられないのだ。
これは自分自身が変わってしまったのか。それとも周りが変わってきたのか。原因は定かではない。しかし無理やり原因を捻り出してみようと考えれば、ネット環境が他のカフェの方が良いと感じるようになってしまった、ということが挙げられる。
最近打ち合わせやその前後の作業場所兼休憩スポットとして選んでいるのはドトール系列のお店だ。コンセントが席のすぐそばにあることが多く、ネットも爆速である。動画も、資料ダウンロードもスイスイで、ストレスなく接続ができるので本当に助かっている。最近のスターバックスはあまりネットも速さを感じづらいし、接続も何だかイマイチなタイミングが多く、それはたまたま私が混雑している時に行ってしまうかもしれないのだが、ネット接続が半分以上の目的を占めている時などに接続が遅いと困り果ててしまう。それに加えて店内のどんよりとした重苦しい息苦しさである。次第に足が遠のいてしまった。店内が汚いだとかいう話ではなくそこに集結している人間から発せられているオーラの集積のようなものがダメなのだ。だからネットの速度の話は一旦さておき、スタバさんのせいではない。そこにいる人たちの空気感と私がどうしても合わないというだけだ。
あっという間にいろんなことが変わるものである。数年前まではドトール系列といえば店内はタバコの煙で目が痛いほどの店舗もあったり、分煙はしているのになぜかどうしても禁煙席の方までタバコの匂いが漏れてしまって気になったりと、むしろドトール系列の店舗に入った時の方が空気がどんより濁っていたように感じていた。それがここ数年は改装をする店舗も増え、店内全面禁煙、明るい内装になり、クリーンな空気のイメージが漂うよう店へとどんどん変わってきている。タバコ燻し店だった時代にドトール系に入る唯一の理由は、そこしか近隣に座って休めそうな場所がなかったから、もしくはどうしてもコーヒー代をケチりたかったからだったのだが、今や全然違うのである。
コーヒーの味がどうかという話をすれば、スタバもタリーズもドトールも大差がないので、こだわりの美味しいコーヒーを飲みたい時は、ハンドドリップで丁寧に入れてくれる小さな個人店に行く。だから味の問題は、私にとっては今回はたいした話ではない。大型チェーンにそこまでのコーヒーの味は求めていないし、本気で美味しいものを飲みたいのなら、いく店を変えるなり自宅で自家焙煎のコーヒーを淹れるなりすればいい話なのだ。
では私はコーヒーチェーンに何を求めているのだろう。考えてみればやはり一番はWi-Fi、ネット環境の良さだと気がついた。コンセントが使える席が多いこともポイントが高い。ほんの1時間程度でも出先でストレスなく、効率よく作業ができる場所があることは本当に助かる。
温かいサポートに感謝いたします。身近な人に「一般的な考えではない」と言われても自分の心を信じられるようになりたくて書き続けている気がします。文章がお互いの前進する勇気になれば嬉しいです。