自宅ヘナトリートメント
友達ご夫婦の髪の毛が美しい。お二人とも50代のはずなのだが、自然で健康的な艶があり、そして白髪が全然ない。気になってカフェ店主の旦那様の方に、コーヒーを飲みながら聞いてみれば、なんと若い時からヘナを自宅でしているという。薄毛予防の頭皮の健康のために始めたらしいのだが、そのせいなのかわからないけれど髪の毛の調子はとても良いそうだ。なるほど。夫婦揃ってのこの髪の状態はとても説得力がある。
大学生の頃は憧れの茶髪をしてみたくて、明るい色にしたり、ちょっと暗めのでも茶髪っていうのもやってみたり、家で染めたり美容院で染めたり、あれやこれやしてきたのだが、仕事の都合により髪の毛を黒に染め直して以来、もう髪の毛を染めなくなって何年も経っている。最近はちらほら白髪も出てきてはいるのだが、それは実は中学生くらいから生えている特定の毛穴周辺からの数本の白髪だったりして、根本から切ってやり過ごしていた。よくみれば白髪も増えてきたようなそうでもないようなと、なんとなく気にはしていたのだが、この髪の毛の健康状態を目の当たりにすると、私も今から日常的にできる予防をしていこうかなという気持ちになった。
とはいえ、毛染めの習慣がない人が、いきなり自宅でヘナ染めをするのは、なんだか面倒に感じてしまう。ヘナねえ、と思いながら数ヶ月が経過していたのだが、前回のゴールデンウィークの時、なんだか思い切ってやってみようという気持ちになれたので初挑戦した。ネットでヘナ染めのコツなどを調べてから、ドラッグストアでも購入できるタイプのヘナを選び、自宅のお風呂場でいざトライ。用意したヘナを混ぜるためのボウルが意外と小さかったり、お風呂場に全裸で行ってからあの道具が必要だった、あれもこれもとなったりで、てんやわんやしながらも、どうにかヘナ染めを完了。仕上がりは、とても良かった。染まったかどうかはわからないが、とにかく毛の艶が良い。まさにヘナ「トリートメント」である。問題点と言えば、赤茶になるのが嫌だったので藍配合のものを選んだせいか数週間は髪の毛を洗った後に乾かす際、手櫛で髪の毛を触ると手が青くなることだった。この青く染まった手はすぐに水と石鹸で洗えば落ちるのだが、しばらくはなんとなく真っ白の服や真っ白のタオルを避けていた。顔もなんとなく青光しているような気もしないでもないが、それは気のせいだったかもしれない。
そしてあれから3ヶ月。今日また同じヘナをして見ることにした。2ヶ月くらいはツヤが保たれているような気がしたのだが、そこを過ぎると効果が感じられなくなってきた。聞いたところによると大体1ヶ月に1回くらいヘナをすると良いらしいのだが、私は今の所そこまでの頻度の必要性を感じておらず、せいぜい2、3ヶ月に1回かなと思っている。
そんなわけでヘナ2回目。前回のあたふたを踏まえて、今回は100円ショップで髪の毛の分け目を作るようの櫛と、食品用のはけを用意してみた。
結果は、櫛はあってもいいかもしれないが、はけは私には要らないかもなという感想だ。ヘナの商品によく付属でついている手袋は使わない。前回から使っているのだが、食品用のゴム手袋を使っている。ピッタリと手に密着するゴム手袋はヘナを髪の毛に塗りこんでいくときにとても使いやすい。使い捨て用のものが10枚1セットなどで100円ショップでも売られている。ヘナを塗り終わったら、手袋を中表になるようにひっくり返しながら脱いで、辺りにヘナが飛び散らないようにビニール袋に入れて捨てる。
2回ヘナを塗ってみて、大体使う道具が落ち着きそうなので、ここにまとめておく。
大きめの耐熱ガラスボウル
小さな泡立て(ヘナとお湯を混ぜるため)
お湯
食品用ゴム手袋(手にピッタリ密着するもの)
ラップ(ヘナを定着させるまで頭をラップで包んでおく)
使い捨てシャワーキャップ(ラップで包んだ頭の上からキャップをかぶると安定する)
色がついてもよいタオル(頭を包むものと、お風呂上がりの体を拭くもの)
お風呂場で使える鏡
ドライヤー
時間がわかるもの
ラップやキャップなどヘナがついたものを捨てるためのゴミ袋
これだけあれば、大体困らずにヘナ染めを終えられる。
工程は以下の通り
1・お湯を沸かしてポットに入れておく
(少しぬるま湯程度に冷ましておくためにお風呂に入る前にお湯を沸かす)
2・お風呂で髪の毛をシャンプーする。トリートメントなどはしない。
3・しっかり髪の毛をタオルドライする
4・ヘナを作る。耐熱ボウルにヘナを入れ、泡立て器を使ってぬるま湯とヘナをしっかり混ぜる。
5・ゴム手袋を装着し、お風呂場で髪の毛にヘナを塗る。
6・ヘナを塗った髪の毛を頭のてっぺんに向かってひとまとめにし、頭全体をラップで包む。その上からシャワーキャップを被り、髪の毛が落ちてこないようにする。
7・肩周りや顔、耳など体についたヘナと、お風呂場に飛び散ったヘナも全てお湯で流す。
8・体を拭いて、シャワキャップの上からドライヤーで軽く頭を温める。1、2分程度。
9・風邪をひかないように注意して、そのまま40分放置。
10・放置時間が終わったらお風呂場でヘナを洗い流す。
11・お風呂から出て、軽くタオルドライをしたら、お湯につけてしっかり絞ったホットタオルで頭を包み、タオルの上から2分くらい温風を頭に当てる。
12・最後にドライヤーで乾かす。
ロングヘアの毛量多めな私で一度に使う量は100グラム。100グラムあれば充分しっかり毛先まで塗り終えられる。
ということで、やっぱり多少は面倒な部分もある。最初は特に手順が覚えられずあたふたしがちなので、心に余裕がある休日に楽しくヘナを塗ることをおすすめする。
ちなみに髪の毛そのものも、もう何年もセルフカットで、コロナのおかげで家でできることが増えたのだった。時々はご褒美としてすごい人にリッチにカットしてもらいたいなと思わないわけでもないのだが、通常運転はこれで充分なのであった。