認知症の犬 あられちゃんとの日々
私と一緒に暮らす17歳を迎えるラブラドールレトリーバー「あられちゃん」は、人間年齢に換算すると、大型犬なので100歳近くのおばあちゃん犬です。あられは、現在進行形の認知症です。
とお伝えすると、大変だね・・・としかならないのですが、圧倒的にシンプルに、生きることの気付きや、エネルギーを感じることができるのが、認知症の動物たちとの暮らしではないかと考えます。
もちろん、大変は大変です。
お散歩途中で疲れて道の真ん中で寝だしたり、
家の中のあらゆる隙間に挟まって動けなくなって暴れて流血していたり、
ごはんも途中で寝てしまったり(笑)認知症あるある!
ただ絶対に後悔しない毎日でいようと今まで一緒にどんなときも歩んできたので、命あるものですから永遠に続くことは無いことは理解しつつも、私たちならできると思っています。
犬たちや猫たちとの暮らしは、ほぼずっとですが、教科書に書いたような認知症の子は、私にとってはじめての経験。
ワンちゃんもネコちゃんも、寿命がグンと伸び、これから認知症の子が増えてくるとも言われています。
誰かの毎日のヒントになればという想いで、現在進行形の記録をnoteしていきます。
医学的なことや、数値などの客観的なデータとの突合せは私がするのもおかしいので、日々の暮らしの中での工夫、実際にやってみたこと、うまくいかなかったなどを中心にリアルを少しづつシェアしていきますね。
犬の認知症には、正解がない
これに尽きると思います。
今はいろんな情報が次々にとれますが、その子に合うか合わないか、はたまたその日の状態にフィットするのかは未知数。正解がないのです。
昨日までは、これでいけてた!というのが、ハッキリ言って通用しません。
あられと暮らす、チワワのパン君
ただ、あられの場合、日々の暮らしは不自由だとしても、お水を飲みたい・トイレをしたい・こういう体勢がとりたいということをバタバタしながらも何らかの意思表示をしてくれます。その意思表示=どうしたいのかを理解するのに、私は約1か月くらいの時間がかかりました。
この期間は、あられが認知症だということを私自身が受けとめるのに必要な時間だったのかもしれません。
あられの暮らし方の軸
ベースの考え方としては、その時その状態での生活の質を大切にしています。
認知症の症状が顕著に出始めたのは、ここ数か月?半年のことですが、今思えば約1年前くらいからゆっくり進んでいたんだろうなぁと感じます。
若いころは、「できないこと」不可能を「できる」可能にする子でしたが、年齢を重ねることで「できないこと」が1つ、また1つ増えてきます。だけど、それに落ち込まない。
「できないこと」があったら、置き換えて「できる」に変えていきました。
●ごはん カリカリフード 今はふやかしていますが、歯がないのにギリギリまでカリカリのままをキープしました。切り札は1枚でも多くあったほうがいいので、後述する定期的な検査の数値とあわせて、療法食などに切り替えています。
●さんぽ 基本的にルートは毎回変える。逆回りでもいいし、途中から道を変えるでもいい。距離も短くなってもいい。
●段差 上り下りに違和感があるなら、しなくていいに変えました。なので、私は23kgを抱えて階段上り下りします。筋トレを細く長く続けていて本当によかった!と思っています。
●獣医師による定期的な検査 もともと一緒に暮らしていた子が難しい病をかかえていたので、特に何もないのに付き添い?で10年来お世話になったことで、先生と信頼関係を築き、病院大好きに育ちました。どんなときでも検査や治療に前向きです。
あられの兄弟と血のつながった親戚たち。
みんな真っ黒ちゃんなんです。
誰が誰かわかるの?と聞かれますが、わかります!笑
長くお付き合いできること、ほんとうに有難いし嬉しい!
と、今日は、犬の認知症との向き合うのベース、考え方についてでした。次回は、実際のフード歴や便利グッズなどをご紹介します。
奈良クラブのサッカーのことや、ライフスタイルのこと、ごっちゃごちゃしたnoteですが、人間も動物も植物も、みんな日々やさしく、穏やかで幸せに過ごせますように。そんな願いをこめて、少しづつ書いていきますね!
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