流れ星
枝の先にとまった青いふくろうが
「腹がへった」
と言った
男の子は
「晩ごはんにおにぎり食べたよ」
と言った
みつばちが
「わたしは蜜を集めてる、来る日も来る日も」
と言った
そばに流れ星が落ちてきたので
拾ってレンジであたためなおして
みつばちがわけてくれた蜜をたらして
みなで食べた
さつまいものような味がした
ふくろうは妙な顔をしてくちばしを動かしていたが
「ねずみかりすかなにか見つけてくるわい」
と言って飛び立った
男の子は残った流れ星にラップをして
手紙と一緒にテーブルの上に置いて
ベッドに入った
みつばちも
今夜は窓辺のすみれのそばで寝て
明日早く出発すると言う
「おかあさんへ
おかえりなさい
流れ星、たべてね
あたためるとおいしいよ
おやすみなさい」
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