みんなのカフェになりたい
5月末から「お仕事学」というYouTubeを配信している。これまで、大学で教えていた「経営分析」「ロジカルシンキング」をもっとわかりやすく、気軽に聴けるものにして届けたいという思いからなのだが、自身の経験から得たノウハウを若い人たちに伝えたいという気持ちもとてもある。
4つの会社を経験し、それも代表的な日本企業と典型的な外資IT企業を経験したので、働き方の違いはもちろん、考え方や企業の在り方、ビジネスの作り方、戦略の違い等にもとても関心がある。真面目に、研究したい(論文を書きたい)等と、だいそれたことも考えている。
もうひとつ、今の若い人に、目先の効率や損得だけではない、また、人の評価やランキングだけでない、自分らしい生き方、自分らしい働き方を見つけてほしいという思う。人と違ってもいいと思う、クリエイティブじゃなくても、すごい営業成績でなくても、すばらしい頭脳をもっていなくても、もちろん、偏差値の高い大学を出ていなくても。
そんなことを、ゆるく、BGM的に聴いてもらうことを想定して、毎週配信を続けている。自分の動画作成能力にも限界があるので、動画の質はイマイチかもしれない(いや、イマイチなのだ)また、若い人が対象なのにもかかわらず、倍速に耐えられるようになっていないからタイパ悪いし、手っ取り早いノウハウも言ってない。
それでも、やってみることと継続することが大事、というメッセージもしたいので、つたないけれど、毎週配信は守っている。
バズることを期待しているわけではない。人気者になったり、お金を稼ぎたい訳でもない。でも、配信を始めるとやはり視聴者がどうなったかは気になる。
もうひとつわかったことは、こちらが元気で健康でないと、健康なメッセージが難しいということだ。いろいろなことがある昨今、なにがしかの理由で、こちらのテンションが落ちると、ちゃんとメッセージができない。そんな時に、視聴が落ちると、また気になって落ち込むことになる。淡々と配信していきたいのに。
YouTube経験者の若い人が教えてくれた「50本は捨てると考えたほうがいいですよ」と言う言葉が、とっても励みになっている。
いい加減に配信しているつもりは決してないが、「50本までは、誰も観てくれないのが当たり前」と思うと気が楽になるのだ。
少したとえが違うかもしれないけど、野球部に入ってみたけど、長らくグランドの整備と球ひろいと練習ばかりで、なかなか試合に出られないというような。でも、その整備やそうじや練習を修行のように続けることが、次につながっているのだと思う。あまり何も考えず、ひたすら、掃除や練習を続けるという時間も大切なのではないかと。
これも、その若い人がアドバイスをくれたのだが、「お気に入りのカフェのようにふらっと立ち寄れる番組」でありたいとも思う。今みたいな、自身が落ち込んでいるときも、あまり深く考えたり構えたりせず、なんとなく軽く聴ける、緊張しなくていい場所。何かを売りつけられたり、裏があったり、と考えなくていい場所。刺激は少ないし、その場で得るものはもしかしたらないかもしれないけど、そんなカフェみたいな場所に、番組がなればいいなと思う。
こう書きながら、少しづつ、元気になった自分をみとめて、今日も淡々と配信の準備を進めよう。
もしよかったら、ふらっと立ち寄ってみてください。
「お仕事学 基礎編」チャンネルURL
https://www.youtube.com/channel/UC5V0AMTgfUuO4wVEmn3Z0kQ
最新の配信は、以下です。
【第7回】7月8日(金)4.企業のしくみ
7_20_4企業のしくみ 組織 決裁 プロジェクト
https://youtu.be/uV5gfAibRcE
実際の企業の中はどうなっているのか、階層構造や「決裁」という企業独特の承認プロセスとプロジェクトについてお話しています。
7_21_Voice プロジェクト成功の秘訣 202207 02
https://youtu.be/Ps5U6akWE8I
私のお仕事史上、最も印象的な実際のプロジェクトを例に、プロジェクト成功の秘訣を探ります。
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