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天領日田のおひなまつり

お雛様めぐりで大分県日田市へ。
九州の交通の要所で、江戸時代は幕府の直轄地・天領だったこともあり、小京都として栄えた歴史をもつ同市は、文化芸術も盛んで、今でも行われている日田祇園祭りはユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。

旧家も多く、お雛様も所有しているところが多いので、この20年のおひなまつりブームにものって、この時期は相当数のひな人形が町中に展示されています。

とくに重要文化財の草野本家は、21世紀ひなブームの先駆けとなったところで、今回も古いところは築300年という邸宅の一部に古いお雛様が飾られていました。お雛様は飾る場所でも輝きが変わってきますね。江戸時代に精蝋業で財を成した家だそうです。

醤油業を営む原次郎左衛門宅では、京都の老舗の丸平大木人形店の4代目、5代目大木平蔵氏の段飾りが飾られていました。

日本丸館も登録有形文化財の邸宅を見事にいかしたひな飾り。

そしてなんといってもすごかったのが、日田醤油のひな御殿。


日本で最大?のひな人形展示数を誇るとのことで、その数約4000体!!
ひな人形慣れしている私でもびっくりの数でした。


古いもので約300年前の元禄雛から享保雛、次郎左衛門雛、立雛、有職雛、古今雛、明治以降の丸平大木人形店のお雛様、そして現代のお雛様、つるし飾り、おきあげ人形・・・・ザ・ひな人形のすべてがあるミュージアムです。ひとつひとつが丁寧に飾られ、クオリティーが高いものばかり。


質・量ともに日本№1だろうと思います。日田醤油三代目のコレクションが多いそうですが、それにしてもミュージアムを作って通年常設展示をする日田醤油さんの企業努力・体力には脱帽です。



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