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「異邦人」でいられること、海外生活は同調圧力はないのか?
マレーシアで暮らすようになってから、日々のストレスが以前よりも軽減された理由のひとつに
私自身がマレーシアという国、コミュニティに所属していないからなんじゃないか? と最近ふと思うようになりました。
特定のコミュニティに所属すると、その中での「同調圧力」というやつに悩まされることがあります。
私自身も職場や家庭、学校などで経験がありました。
今の私の「所属していない」という立場は
余所者、外国人、外人、外国人労働者…などと色々言い方はありますが、
「異邦人」
という表現が私には1番しっくりくるかもしれません。
マレーシアはもともと多民族国家で歴史的背景、文化、宗教などが違う民族同士が共存している国です。
人口の6割はイスラム教徒のマレー系マレー人ですが、インド系や中華系の民族、ヒンドゥー教や仏教、キリスト教といった宗教も多種多様。
共存はしていますが、街中を歩いていてもマレー系はマレー系、中華系は中華系同士で一緒にいる場面を多く見かけます。
(もちろん、学校や会社、地域などで友達同士になることはありますが、宗教上特に異性と一緒にいることが許されないこともあります)
そして選挙になると自分たちの民族が有利になる人を当選させよう!とこぞって投票にも行くので、2022年の総選挙での投票率は以前の82%よりも低くなったとはいえ、約74%でした。
また、家族や民族の結びつきも強く、宗教イベント以外でもレストランに行くと大きなテーブルで親戚一同集まって会食している場面も珍しくありません。
よく日本は「同調圧力」が特に高い国で、ストレス社会の原因だという議論がされます。
それが嫌で日本を出て海外移住をされるという方もいますよね。
でも、海外に行っても「同調圧力」はあります。
民族や宗教、慣習などといった違う形であることを忘れてはいけません。
そして、それは日本よりも強固で根深いでしょう。
現代ビジネスの記事にもマレーシアに住むムスリムの方々の同調圧力について書かれていました。
私が日本やマレーシアの同調圧力をあまり感じることなく、猫たちと気ままに暮らせているのは、私がマレーシアの人たちにとっての
異邦人
「私たちとは違うから」と認めてもらっているからかもしれません。
同調圧力って結局どこに行ってもあるんですよね。
同調圧力に屈しない、もしくはストレスを溜めないためには、自分に自信を持つことや孤独を恐れないことだとよく言われます。
他者には他者の考えがあって自分と混同しないこと、みんな一緒ではないことも忘れないようにしたいです。
…あれ?今の環境って自分の意見も言えるし、みんな違うのは当たり前、異邦人だから孤独かも…
このままマレーシアでもっと自信がつけば日本に帰っても大丈夫かも!?
そう考えると、今の私がマレーシアにこうして「異邦人」として居させていただいていることは、ありがたいことなのだなぁと感謝しかありません。