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LDC前期の振り返り その②夏季集中講座編

前回、こちらの記事では、LDC1年生の春学期を振り返りました。
この記事では、夏季集中講座の内容を振り返っていきたいと思います。

夏休みだって授業はある

大前提として、そもそも大学院って夏休みあるの?ないの?という疑問があると思います。
答えとしては、大学が夏休み期間に入っても、大学院生は授業があります。これが夏季集中講座です。先生も大変です。
そしてそのあと、つかの間のお休み期間もあります。休むならこのときです。
ちなみに、今年のLDCの授業はこんな感じでした。

2024年夏季集中講座スケジュール

通常学期は、2コマずつの授業スケジュールですが、集中講座では終日かけて学べる日も多く、ハードですが、充実した内容です。
(ちなみに、スケジュールの通り平日にも授業が入るので会社員の方は日程確保をがんばってください!)

夏季集中講座も1講座ごとに振り返ってみる

  • ケースで学ぶリーダーシップ(本間先生/パーソル総研)

    • 夏季集中講座の幕開けは、元Yahoo(現:Zホールディングス)で人事の責任者をされていた、本間 浩輔先生による「ケースで学ぶリーダーシップ」の授業です。

    • 本間先生と言えば、人材開発にかかわる人は全員読んだことがあるんじゃないという書籍「ヤフーの1on1」の著者でもあります。この書籍の愛読者でもあったので、この授業はとても楽しみにしていました。

    • 本間先生の授業は、一言でいうと「揺さぶられる」授業です。“ケースで学ぶ”というタイトルから、ケーススタディを読んで、それについてのディスカッションをやって…といういわゆる「MBAっぽい授業」を想像していたのですが、自分自身の在り方やリーダーシップ、そして「なぜ学ぶのか」という原点を問われるような、苦しくて楽しい、濃密で記憶に残る時間になりました。

    • ちなみに、この授業では、本間先生がかつて仕事をともにしていた元Yahooの社員の方や、LDC生の卒業生がTeaching Assistantとして多数参加してくださるのですが、そういうところからも本間先生の人望の厚さがわかります。

  • 人材開発・組織開発1(中原先生・藤澤先生)

    • そして、夏季集中講座の締めくくりは、「人材開発・組織開発1」の授業です。秋学期からスタートする「人材開発・組織開発2」につながる基本知識をつけていくことが目的の本授業は、”アカデミック・プラクティショナーとしての基礎を短期集中型で叩き込まれる”場だと言ってしまって差し支えないでしょう。

    • ①事前動画学習、②参考文献の読み込み、③グループ発表準備などの準備時間を経て、HRD・OD分野に関する基礎的な知識をとにかく、たくさん吸収しました。担当教員である中原先生は、この授業の中で、「アカデミックプラクティショナーとしての背骨を作ってね」とよくおっしゃいました。難関な書籍や論文に出会った際には、同期生同士で「背骨だ、背骨だ」とマントラのように唱えながら、読み解いていったことを覚えています。

    • 名前だけは何度も聞いたことがある、かの哲学者・教育者ジョーン・デューイ先生の書籍を泣きながら読み、読んだだけど理解が難しいので、さらに泣きながら参考資料や参考論文を探して読み…という活動は、2024年の夏の一番のハイライトかもしれません。

大学院で学ぶ、とは点と点を線にする取り組みなのかも

以上、2つの記事を通して、大学院一年生の前半期間の振り返りをしてきました。
書き出してみて感じたことは、「まだピヨピヨの1年生だと思ってきたけど、こうやってたくさんのことを学んできたなんだな」という実感です。
そして、授業ごとの振り返りをまとめてみて、各授業での学びが有機的につながっていくような感覚も覚えることができました。

大学院の初日、オリエンテーションのときに先生に言われたセリフを思い出します。

「それぞれの授業がつながらずにモヤモヤを感じるかもしれないけど、一旦すべて受け留めてみてください。やがてつながりはじめますから」

“大学院で学ぶ”とは、こうして、学びをたぐり寄せ、点と点を線にしていく取り組みなのかもしれません。(知らんけど)


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