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3.11.2022
3月になると自然とあの時期を思いだす。
今年も3月11日がやってきた。
12歳だった私は、23歳になった。
気づけば、11年の時が流れていた。
月日が流れたのか、時を重ねたのか、
時が過ぎたのか、季節が巡ったのか、
子どもだった私も、大人と呼ばれる年齢になった。
震災を経験した小学校時代
苦しかった中学校時代
外の世界を理解し始めた高校時代
自由になれた大学時代
そして今年、5年間の大学時代に終止符を打ち
社会人として新たな一歩を踏み出す。
あの頃の私が想像もしていなかった未来に私は立っている。
震災を経て、数えきれないほどの人に支えてもらった私は
人生を変えるほどの経験をさせてもらってきた
その恩を返せる人間になっていけるのか。
こんな大人になりたい/こんな人生を歩みたい
とあの頃、私が思った多くのロールモデルの大人たちのように
立派にやっていけるのか。
あの日をきっかけに、数々の苦しみと悲しみを味わったが、
それ以上に、言葉では簡潔に言い表せないほどの出会いと経験を経て
私は強くなった。
そして何より自分の人生を
自分の決断によって選択することができている。
最近では、あの頃憧れた大人たちと仕事をしたり、
イベントを主催するようにもなった。
PTSDを抱えていた私がこんなに変わることができた。
だからこそ、東北人として
自信と誇りを持って社会にでる。
そんな小さな決断をした11年目の3.11。
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地域によっては復興半ばの地域もあれば、
心がまだ癒えていない人もたくさんいます。
それぞれのペースで生きていけばいいし、
忘れることや受け入れることが全てではないと思う。
東北外の人たちも、関わり方について悩むこともあると思うが、
正解は一つではないし、間違いも存在しない。
あの日の経験も地域や人によって様々で、一括りにできないのが現実。
記憶なんて曖昧で、テレビも一部を切り取ったものが多い。
ただ、私がこのnoteを毎年書き続ける理由は
これを読んでくれる人が
少しでも東北を想い、世界の平和を想う
時間になりますうように。
ということだけだ。
正解も不正解も存在しない中で
一瞬でもいいから東北に想いを馳せてほしい。
ただそれだけ。
今年も読んでいただきありがとうございました。
(過去3年分の3.11も引き続き公開中なので、心情の変化など読んでみてくださいね)