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「〇〇したいのに、できない」 その悩みの原因②






※前回の内容を読んでいない方はを先に読んだほうが理解が深まりますよ😌


前回の記事では、「したいのに、できない」という悩みは幼少期に家の中で生き残るために身につけたルール(禁止令)が原因になっているかもしれないということを説明しました。



今回の記事では、その悩みを解決することを難しくしている2つの要素についてお話します。


たとえば、「甘えたい、頼りたいのにそれができない」という悩みを抱えている場合、幼少期の頃に親などの身近な養育者に甘えようとして拒絶された経験がそのまま「人に甘えたり頼ったりしてはいけない」という思い込み(禁止令)になっているケースがあるのです。

その場合、この思い込みに本人が気付けば「人に頼ってみる」という行動を取れそうに思えますが、頭ではわかっていてもなかなか今までの行動を手放すことができません。


その原因は主に2つあります。


①「禁止令」を越える恐怖

1つは「禁止令を越える恐怖」です。

みなさんは「コンフォートゾーン」という概念をご存知でしょうか?
コンフォートゾーンとは、「快適な場所」という意味で、心理学では、不安がなく、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指します。

これは言い換えると、

「自分の思い込みと合致した世界」


つまり、

「今の現実」

なんです😳


また、コンフォートゾーンは必ずしも世間一般で言う「幸せな状態」であるわけではなく、むしろはたからみたら不幸な状態である場合も多いのです。

たとえその先に幸せが待っていると頭では分かっていても、子どもの頃の経験から、不幸な状態がコンフォートゾーンになっていると、予測できないその外側に行くのはとてつもない恐怖を伴うんですね😰


今まで人に頼ったり甘えたりすることができなかった人が人に甘えられるようになるには、この「拒否されるかもしれない」という恐怖を乗り越えなければなりません。


②悩みを持ち続けることで得られるメリットを手放さないといけない

2つめは「問題を持ち続けるメリットの存在」です。

「悩みにメリット???何をおっしゃる??」
今頭にハテナがたくさん浮かんでいる人もいるかもしれませんね😳


1番わかりやすいのは、

「恐怖を避けられる」

というものでしょう。


甘えられない人の例えでいうと、人に甘えたりしなければ、「拒絶されず、傷つかずに済む」ということになります。

この場合、他にも、甘えず頼らずがんばることにより、周囲から評価されるというメリットもあります。
(ここでその人たちが甘えられないのを利用して、ほめて承認欲求をくすぐり自分の仕事もやらせようとする輩もいます🙄職場などでよくよく観察すると、こういう意が見えてきて色んな意味でおもしろいですよ。)


ちなみに、この「メリット」、もう一つ私の母のケースをご紹介します。
母の場合は離婚問題でした。


小さい頃から私の両親は折り合いが悪く、私が物心つく頃にはろくに日常会話すらできない冷戦状態でした。母は私に父の悪口を言っては酒を飲んでごまかす日々。そんな母の愚痴を最初のうちは私もうんうん聞いていました。

しかし、私が高校生になった頃、まだ母は似たような愚痴を言っていたので、私はかなり本気で離婚を提案しました。
そうすると、あれこれ理由をつけて、結局離婚しない。


私は当初不思議でしかたなかったのですが、おそらく母は

  • 結婚していれば「既婚者」という立場のままでいられる

  • 都会から田舎に帰らなくてすむ(母はど田舎出身)

  • 父の悪口で同情を買ってみんなから被害者として注目を集められる

といったメリットを持ち続けていたかったのでしょう。

(15年以上経った今でも母は同じことを繰り返しています🤯)

当時、今よりはるかに独身者(特に女性)に対しての偏見が厳しかった私の母の世代には、こういった理由で離婚したくてもできないまま時が経ってしまったという方は大勢いるのではないでしょう?

女性が職を得て自立するというのも難しかった時代ですから、今は時代が変わっていようとも、「女1人が生きていくのは不可能」という思い込みもあったように思います。

私は離婚したらそれ相応の補助が受けられるとも言いましたが、母は離婚に関する事柄を調べようともしませんでした。

しかし、離婚しないとなるとまた鬱憤が溜まってくる。
それを私とお酒を使って解消していたわけですね。


少し長くなりましたが、要するにこの「コンフォートゾーンを越える恐怖」「悩みを持ち続けるメリット」が問題の解決を難しくさせているのです。


「したいのに、できない」

こんな悩みを抱えている方の原因は、幼少期に身につけた禁止令にあるかもしれません。

悩みの元となるこの禁止令は、普段無意識下にあり、本人ですら気づいていない場合がほとんどです。

引き続き、次の記事ではこの悩みの解決策についてお話ししていきます😉


























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