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不妊治療をやめて一人っ子を選んだ ヴィヴェーカ・wholeness・oneness(ヨガ哲学)

私は最近まで不妊治療を続けていました。しかし、治療をやめる決断をしました。ヨガの教えによって、未来への不安から解放され、今の自分と家族を受け入れるためのヒントを与えてくれました。

未来への不安を克服させた識別力(ヴィヴェーカ)の考え方


私は、息子が兄弟が居ないことで寂しい思いをするのではと思い込んでいました。また、私は起こり得るかわからないことに不安を感じていました。一人息子に万が一のことがあった時、私はその悲しみに耐えられないのではないかと恐れていました。また、もう一つの大きな不安は、息子が私達両親の老後のことなど一人で重荷を背負う姿を想像しました。

第二子に執着していた特に「識別力(ヴィヴェーカ)」という教えが私の考え方を変えました。

ヴィヴェーカは、物事を冷静に見極め、現実と幻想を区別する力を養う教えだと理解しています。

この教えを通じて、私は未来に対する不安や心配が、実際には私の頭の中で作り上げられた幻想であり、まだ起こっていないことを不安に思っても仕方がないことに気づきました。未来に何が起こるか分からない以上、今この瞬間を大切にし、息子が健康でいてくれる今の喜びをしっかりと感じようと思い直すことができました。

非執着(ヴァイラーギャ)、受け入れること(サムスカーラ)


この手放しにより、私は非執着(ヴァイラーギャ)、受け入れること(サムスカーラ)を実践したと気づきました。

非執着とは、物事や結果に過剰に執着しないことを意味します。

未来の出来事や結果に対して、必要以上に心を奪われると、それがストレスや不安の原因になります。ヨガはそのような執着を手放し、今この瞬間に集中することを教えています。家族の形に対する過剰な期待を手放し、今の自分と家族の在り方を大切にしようと発想を転換できました。

次に「受け入れること(サムスカーラ)」という教えです。

人生で起こる出来事を無理にコントロールしようとせず、ありのままを受け入れるという姿勢が大切だと教えています。未来の結果を変えようとするのではなく、今の自分の状況や周りの環境をそのまま受け入れることが、内なる平和への道だとされています。

私は第一子の時点で既に高齢出産でした。「私は奇跡を起こせるかもしれない」と、良く言えばポジティブですが、私の場合は子宮のトラブルも続いたため実際は難しさがあったので盲信とも言えました。先輩方の壮絶な経験談も聞き、自然の摂理をようやく納得できました。「子供は授かりもの」と言われますが、「受け入れること(サムスカーラ)」を表すヨガ哲学的な言葉であると感じました。1人だけでも2人でも3人になっても受け入れようと思えるようになりました。

wholenessとonenessの感覚

この体験を通して、理解が進んだかもしれない考え方が「全体性(wholeness)」と「一体感(oneness)」です。今までなかなか腹落ちしなかったものなので自分で驚いています。

全体性(wholeness)とは、自分自身や家族、そして世界がすでに完璧であり、今の状態がそのままで完全であるという感覚です。

私は自分の家族が息子一人であっても、それが一つの完成された形であり、何も欠けていません。私の場合「高齢出産フルタイムワーママの限られた時間と体力だと3人家族が幸せで最高なんだ」といったように。全体性の感覚は、私に「もっとこうするべきだ」といった期待やプレッシャーを手放す力を与えてくれました。

一体感(oneness)は、私たちが世界全体の一部であり、他者と繋がっているという感覚を教えています。私たちは孤立した存在ではなく、大きな全体の一部として存在しているということです。

この考え方は、私が他の家族や子供たちとの関わり方にも影響を与えました。たとえば、他の親が二人以上の子供を育てているのを見ると、私は「難関を乗り越え、私の代わりに産み育ててくれてありがとう」と感謝と尊敬の気持ちが湧いてくるようになりました。そして、もし育児に困難を感じている親がいるなら、その一部をサポートするようになりました。これが私自身も全体の一部として役割を果たすことだと考えられるように変わりました。

一人っ子の友人らが幸せであること


私が一人っ子を選んだ背景には、ヨガ哲学だけでなく、私の周りの人々の影響もありました。私の友人たちには一人っ子が多く、彼女たちはとても愛情深く、他人との関係を大切にしている人たちです。彼女たちは、両親や親戚から十分な愛情を受けて育ち、それが彼女たちの内面の豊かさにつながっていると感じました。そんな彼女たちの姿を見て、一人っ子であっても愛情豊かに育てることができると確信しました。

このようにして、私は不妊治療をやめ、一人っ子を選ぶという決断に至りました。未来への不安や結果への執着を手放すことで、今の家族の形を受け入れ、感謝することができるようになりました。

どなたかのお役に立てるか分かりませんが、とある一家の意思決定としてご参考にして頂ければ幸いです。

一人息子を大事にします

まだまだ勉強中なので、解釈など間違っていたりしたら是非コメントでご指導ご鞭撻よろしくお願いします。

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